こんな時代なので。友達や職場の人のお子さんが自宅で眠っているアップライトピアノや、外出自粛の時に購入した電子ピアノで曲を弾いてるけど、全く上達しない、昔ピアノやってたよね、なんかいい練習曲ない?というのだが…。
某グループレッスンの幼児教室→音楽教室→個人レッスンに移行した身からすると、子どもがやりたいっていった曲をダウンロードして与えればいいんじゃないかなぁと思ってしまう。
習ったことのない小学校低学年の子とかは、今更将来はピアノで生計を立てるわけでもないでしょうし、ちょっと弾けたらいいなくらいだろうから。
私自身、グループレッスンは鍵盤弾くだけじゃなくてソルフェージュやったり歌ったり、他の楽器を使ってアンサンブルしたりするのでそっちの方が楽しくて、個人レッスンに移行してからは毎日辞めたいと思っていた記憶しかない。
小3の4月。
個人レッスンに移行にした初日、可愛げのない表紙にビニールのカバーがかかった、この3冊を渡された。
・ハノン
・ツェルニー30番
・ブルグミュラー
先週まで、カラー刷りのイラストが載った教本だったのに。
歌うこともなければ、パートごとに分かれてみんなと演奏することもない。
一人でこのつまんない曲を弾くの?
テレビで見たり聞いたりする曲は、ひとつもやらない!!
エレクトーンを習っている近所のお姉さんはこの間、ミッキーマウスマーチ弾いてたのに!!
そんなことを思っているから上達するわけがない。
グレード7級まではみんな一緒に試験を受けた。
6級はもう、試験で一緒にならなかったからみんなはもっと進んでいたんだと思う。
気が付いたら一緒にグループレッスンから個人に移行したみんなは、半年くらいでブルグミュラーは終わってソナチネに移っていた。
が、私はブルグミュラーのとある1曲が終わらなくて、実に同じ曲を1年近くやっていた。
(やらせる先生も先生だと思う)
1度など、あまりに弾けないのでレッスン中に先生が鍵盤をばんっと叩いて、「なんでそんなに出来ないの」とキレられたことも。
小4の途中でやっとソナチネになったが、早い子はソナタに移っていた。
当時使っていたメーカーの教本は、帯の色で大体のレベルが分かる仕組みになっていた。
暖系→寒系となっていくので、「いいんだ、私はオレンジや黄色が好き…」って言い張っていた。
グループレッスンの時は和音を聞き取るのも歌うのも一番だったのに。
合唱部や吹奏楽部の方が楽しいや、ピアノより歌うほうが好きだし木管楽器は単音だし練習曲とかないし。
そんな感じでピアノはどんどんどんどん差がついて行く。
なのに学校の先生は私が一番ピアノが上手だと思い込んでいたから、なぜか伴奏をさせられたりとか苦痛でしかなかった。
ソナチネも本当にいやいややっていたので、終わるのに1年以上かかって、ソナタをやるころには小6になるところだった。
当然、発表会に出るとみんなもう、ショパンやベートーヴェンとかシューマンなんかを弾いている。
私は自分のレベルが分かっていたし、投げやりだったのでモーツァルトのトルコ行進曲とかでも全然平気だったのだが、見に来ている母親には「なんであなたはショパンとか弾かないの?」と毎回なじられる始末。
発表会が嫌すぎて、中学に入ったころには「部活の大会と発表会が被っている」と毎回嘘をついて結局出なかった。
中学からは音楽科がある短大の付属校に進んだので、違うピアノ教室で専門的に学んでいる子がたくさんいた。だからあえてピアノを習っている、などということは口にしなかった。
ソナタアルバム1とショパンの小曲集を小6から中3の夏くらいまでやっていて、それぞれなんとか〇を貰ったという具合だったので、最後の方はビニールカバーも帯も外れてどこにいったか不明になっていた。
ソナタアルバムなんて嫌い過ぎて乱暴に扱っていたので、表紙が破けてセロハンテープで止めたっけな…。
なんでこんなにいやいやながら続けていたのかというと、2~3歳の時に習いたいと言ったのを真に受けてずっと習わせてくれたので…辞めれなかったのだ。
そして、同じ先生から習っている子だけのクリスマス発表会やると「きよしこの夜、一人で歌って」というので、それが嬉しくて通ってたようなもの。
(みんなはその時に合わせてクリスマスっぽい曲を練習してきたり、レッスンで今習っている曲を披露していたが、私だけ先生の伴奏で歌うのが優越感に浸れて唯一嬉しかった)
こんな調子なので、ピアニストやピアノを生業にするわけじゃないなら、好きな曲を与えたらいいんじゃないかと思う。
BSの駅ピアノとか見てると、外国人はお父さんに習ったとか独学とかいっぱいいるけど、それなりに上手だし。
ただ、アップライトは調律してからにしてあげてね、とは思う。
うちのもそうだけど、年数たったピアノはまめに調律しないと狂うサイクルが早い気がする。
音楽って、音を楽しむって書くのに、実際ピアノ教室も部活も楽しんでる感じは微塵もなかった、私は。
いくつか合唱団に入ったけれど、コンクールに出場するところは楽しいのなんて飲み会くらいしかない。
もっとフランクに、好きなように音を楽しめたらいいのにね。