それから・・・どのくらい時間が経ったのだろう


静かに朝をむかえた


今日は私が中心となって進めなくてはいけない、会社のイベントがある事を思い出した


でも・・・こんな状態で行ける訳がない


社内で1番仕事ができる女友達マユに電話をしてお願いすることにした


ゆぅ「もしもし・・・実は・・・・」


言葉にすると、涙が溢れてきてうまく言葉にならない。


マユ「・・・・イベントはまかせてください。なんて言っていいのか・・・・・すみません言葉が思いつきません・・・」


ゆぅ「ありがとう。。。お願いします。。」



電話を切ってしばらくすると、ナオのお母さんが話し掛けてきた


母「ゆぅちゃん・・・ナオはね・・・毎日おいしいご飯を作ってくれて、お弁当まで作ってくれるって、幸せだって・・・電話をする度に私に言ってくるのよ・・・でもね、バイクであなたの所に行くのは、遠いし危ないからって何度も注意していたのよ」


そう・・私の家からナオの会社までは30kmもある


毎日、バイクで通勤するには、距離がある上に危険だ


わかっていたにもかかわらず、私はずっとずっとナオに甘えていたのだ・・・


ゆぅ「すみませんでした・・こんな事になるとは・・・」


母「いえ・・ナオが好きでしていた事なのだから仕方ないんですよ・・それよりも、本当に大事にしてもらっていたみたいで・・ありがとうございました」


こうして、お母さんと初めて会って話すことができた・・・でも、ナオは眠ったまま眼を覚まさない・・・・


連れてきてくれた孝之のおかげで、その日はナオのそばにいる事が出来た









ナオのお父さんに案内され、部屋に入った。

いつもはお父さんが寝ているベッドの上にナオが眠っていた。

そう…本当にいつもと同じ寝顔で…


「なぁちゃん?」
「なぁちゃん??」
「なぁちゃん……」

返事はなかった……

冷たくなった顔……

それからの事は、あまり思い出せないが、泣き叫ぶ私をナオのお母さんが抱きしめてくれたのを覚えている。

お母さんに会うのは初めてだった。

母「あなたがゆぅさんなのね…ナオからいつも聞いてました。」

ゆぅ「こんな形で初めてお会いするなんて…本当にすみません…」

母「ナオの体…まだ温かいのよ…」

私はナオの心臓の部分を触った。本当に温かかった。まるで死んだのが嘘のように…。

母「ナオはね…電話で話す度に、俺は幸せだって私に言ってくるんですよ」

そう言って、お母さんは泣き崩れた。
土曜日にナオの法要に行ってきました。

ペタをくれた方々、プチメを下さった方々ありがとうございました。

情けない話ですが、法要の最中に涙が止まらなくなり、途中で部屋を出てしまいました…

法要後の食事の際に夢の話になって、ナオがみんなに「もうすぐ行かないといけない。お別れやね」と夢に出てきているそうです。

私の所へは出てきてくれていません…。

夢で会える方法があれば教えてください。