話が前後しますが、初めてのがんセンター受診の日(合格発表前日)、主人に主治医からの話を伝えました。


病院から帰ってくる途中、「家族に伝えなければならないけれど、一体どう伝えればいいんだろう?」と頭を悩ませていました。


帰ってきてからも、「ちょっと疲れたから休む。」と言って、食事の支度をしてから部屋に篭り、家族の顔を見ずに過ごしました。
頭を整理しなければならないし、話す覚悟を決めないといけなかったので。


話す内容も覚悟もあまり決められませんでしたが、逃げてばかりもいられないので、息子が寝た後に話を切り出しました。


「足の痛みの原因の腫瘍が何なのか、入院して調べることになった。悪性、つまりがんである可能性がある。」ということを、なるべく短く冷静に伝えたつもりでした。


ですが、途中から涙が出てしまい、止めることもできず…。張り詰めていた緊張が緩んでしまったんでしょうね。


不安で不安でたまらない、一体私の身体に何が起こっているのか、本当に怖かった。


自分のことで精一杯で、主人がどういう反応だったかあまり覚えていないのですが(ごめんあせる)、
「何かあっても、それに一つ一つ対処していけばいい」という極めて冷静な意見と、「きっと大丈夫、悪いことなんて起こるはずない」という感情的な意見が混在していたように記憶しています。
主人にとっても青天の霹靂だったんでしょうね。
おまけに私が目の前で泣いているし。
かなり動揺していました。


診断が出るまでは息子には言わないことにして、まずは息子の高校合格を祈りました。