こんばんは~
いつもご訪問ありがとうございます
この美しい背中…
素敵すぎます~
目指せ フレディの背中
な~んてッ
さて
今回のディスカバークイーン
5枚目のアルバム「華麗なるレース」 B面
西脇辰弥さんによる解説
またまた実に興味深かったです
"Somebody To Love"
フレディ楽曲
As-dur 変イ長調
♭4つの曲。
鍵盤楽器奏者は
♭系の曲は弾き易い。
例えば
ショパン や リスト の「愛の夢」も As-dur
恐らく、
曲自体が誰にでも弾きやすい…というわけではなく
As-dur(変イ長調) スケールを弾くときの
黒鍵と手や運指の形状が合っている…
という意味だと思われます。
一方 ギターでは弾きにくい。
なので、半音下げることによって
ギターやベースで弾きやすくなる。
フレディが亡くなってからは
G-dur で演奏されることが多い。
"Somebody To Love" は
フレディ が アレサ・フランクリン
に影響されて作った曲
最後の
Somebody To~ のところ (3:51~)
ペンタトニックスケール (5音音階)
移動ド でいうと ド レ ミ ソ ラ の音階
これを下降 → ラ ソ ミ レ ド
原曲では
C-C-B-Es~~~
B-B-As-F-Es-C-B-B-As~~~
ドド♭シ♭ミ~~~
♭シ-♭シ-♭ラ-ファ-♭ミ-ド-♭シ-♭シ-ラ~~~
ソウルシンガーがよく使うペンタトニックに
フレディは影響を受けている。
かけ下がってくる音が
速ければ速いほどカッコいい
ホントにカッコいいゴスペル
フレディは様々なジャンルの音楽の
特徴を得て
作曲してしまうのが
すごいですよね
それでいて決して真似じゃない
独自の素晴らしい曲
"White Man"
ブライアン楽曲
曲も詞もヘビーな曲。
Queen のアルバムは
1枚目と2枚目
2枚目と3枚目…その後も
それぞれ繋がりを持たせているが
5枚目と6枚目の 「華麗なるレース」と
「世界に捧ぐ」 の繋ぐ要素が
"White Man" の中にはある。
本来は4分の4拍子の曲でありながら
3拍フレーズが随所に。(拍子感ではなくリズム取り)
ポリリズム効果 (変拍子効果)
例えば サビ (1:04~)
2番のサビのあと (2:35~)
拍の はぐらかしですね。
元々は4分の4拍子でありながら
3拍を入れ込むようなリズム形
また、
ブライアンがディレイで
3拍フレーズを演奏しています。(4:13~)
この 3拍フレーズは
6枚目アルバム「世界へ捧ぐ」へ繋いでゆく。
"Good Old-Fashioned Lover Boy"
フレディ楽曲
フレディはこの曲を最後に
ミュージックホール系の曲は作らなくなる。
西脇さんがお好きなのは
ピアノとボーカルだけになるこの部分 (1:22~)
確かに私もここ好きです~
そして、ここから転調 (1:37~)
フレディは
通常、予想される転調とは違う
わざと和声的な概念を外して
作曲していく。
フレディのお茶目な感じが出ていて
それでいて全体を通して名曲
これぞ フレディマジック
"Drowse"
ロジャー楽曲
タイトルは
うたた寝、居眠り という意味。
いつもは男気満載のロックボーカルを聴かせるロジャー
けれど
アンニュイで優しい感じの歌
アンニュイな感じは
コードにも表れていて
元々は D-dur (ニ長調)
しかし
D-dur(ニ長調) と A-dur(イ長調) を繰り返す。
クラシックで言うと
Dm(Ⅰ) は レ #ファ ラ
Am(Ⅴ) は ラ #ド ミ D-dur(ニ長調) の Ⅴ音
Ⅰ(主和音) -Ⅴ(属音) -Ⅰ(主和音) の和声進行です。
お辞儀の形。
学校でピアノに合わせて、礼をするときの音を思い出してくださいね。
だけれど
聴いてると
どちらが主調かわからなくなる曲。
音を加えることによって
主和音がわかります。
A-dur に 7 のコードを加えると
ラ #ド ミ ソ
Dm-A7-Dm は解決の音。
終わりの感じになりますが
少し音を加えると
その関係性が逆転し A-dur(イ長調) で解決し終止。
しかし
音が加わっていないので
どちらが主和音かわからない
聴き手側の落ち着かない感じを
わざと狙っている
それで
タイトルが 「さまよい」
なるほどね~ ロジャー やるぅ
西脇さんの好きなサビ (1:30~)
転調し (1:39~)
D7m レ #ファ ラ #ド
ジョンのベースが5度上に上がる。→ A (ラ)
調性の不安定さを表している。
一筋縄ではいかない曲
深いですね~
"Teo Torritte"
ブライアン楽曲
ハーモニウムのオルガンを使っている。
ものすごく高級な足踏みオルガン
昔のオルガン風
ブライアンらしいのは
どんな時も四声で演奏
コラールのようですよね。 美しい~
"Father To Son" 以来
電子ピアノを使っている。
最後のサビで(4:04~)
何千人というサウンドを使っているが
それは不可能なので
逆再生して
二秒くらいのリバーブ(雑響 遅れてくる音)をかけて
更にまた逆再生
どんだけ~
手が込んでますね
こうして最後の壮大のコーラスを
作っている
今回もとても興味深いお話しでした
すぐにアップ出来ずにごめんなさい。
では、また~
皆さま、よい1日をお過ごしくださいね