一流の演奏家の為のフィリアホールでのお弟子の発表会には、かなりの緊張感がありました。
前回ロビーで騒ぐ子どもがいたとホールから注意を受けていたのです。
コンサートは演奏する側と客席が一体となってこそ成立するもので、私はベルリン留学中に幾度その状景に涙した事でしょう。

今回のアサフ音楽院のクリスマスコンサートは、ベビークラスから大人まで各年代層にわたり長時間。如何に心ゆくまで皆様にご満足いただけるだろうか、その思いが一番にありました。
私の心が皆様に通じたのか、聴く人、演ずる人が一体となって下さったように感じます。
日頃はお会いする事の少ないお父さまが、何かさせてくださいと会場係を買って出て下さったり、受付、生徒誘導係、ドア係、それぞれ父母の方々のお力が、雰囲気を作って下さったと思います。

幼児科ピアノ演奏は、3歳から6歳まで。
バッハのメヌエットやソナチネを、しっかりしたテンポで堂々と弾く姿にかたずをのんで聴き入りました。

第2部の音符ビッツで楽しく、は、ベビークラスから大人まで日頃の練習の成果が全てに現れ、みんな力演でした。
コンサートの感動をお手紙で送って下さった御父兄もいらっしゃいました。