日刊オーケストラ「読売日響」を読んで。思い出の二コマ。
下野竜也さんは、大阪フィル指揮研究員として、朝比奈隆先生の薫陶を受けられた事を知り、とても親近感を覚えました。

思い出①
主人が大阪フィルのクラリネット奏者でしたので、当時音楽監督であられた朝比奈先生のご媒酌で私たちは結婚いたしました。
小さな教会での挙式、附属幼稚園の園舎での、サンドイッチとコーヒーの披露宴。でも先生と町子奥様の、優しい愛に包まれてのスタートでした。
朝比奈先生には、ピアノ伴奏法のレッスンをしていただきました。
モーツァルトのクラリネット協奏曲の第二楽章の時、「なっていない」とすごく叱られました。ー水のようにー厳しく奏法について正して頂いた事は忘れられません。

思い出②
関響(今の大フィル)定期演奏会での、ドヴォルザーク「新世界」.数々のコンサートを聴いた中で、最も心に残った曲の一つ。
印象を色彩で表すとするなら、白とブルー。言葉では表現し難い、まさに新世界が目の前に開けた様な素晴らしい一夜で、その興奮の瞬間からますます音楽のとりことなってしまいました。