なんか天気がグズグズしていて、そろそろ梅雨入りも近そうです。
今日は、先日お引き渡しした外構工事のMさん宅に、頼まれていた表札が届いたので取り付けてきました。
ステンレスヘアラインの薄い板に黒色の文字を印刷したものです。
ごくシンプルなもので、景観的にもスッキリマッチしています。
こちらのお家は結構古い町家住宅です。
2階部分には虫籠格子の窓があり、とても風情があります。
2階に上がらせて貰ってはいませんが、今風にいうとロフトみたいになっているはずです。
つまり完全な部屋がある2階ではなく、天井の低い2階といった感じでしょうか。
お施主の娘さんの話では、天井にはまだ藁がむき出しで見えていると仰っていました。
多分、茅葺き屋根だったのを、現状の和瓦に葺き替えたので小屋裏に見える部分の藁が残ったのでしょう。
こういう古民家は中に入るとなんだか漂う空気がしっとりしていて気持ちがいいです。
最近のビニールクロスに包まれた温室のような家とは全然違います。
特にこれから夏場の暑い盛りには、窓を開けて網戸と扇風機だけでも十分過ごせると思います。
多雨多湿の日本の気候に合った伝統工法な訳です。
この辺りではこういう家も少なくなってきましたが、取り壊したりせずに大事に維持していただきたいと切に願うのですが・・・。