前回の北見市議会代表質問ではコミュニケーション支援条例案の進捗状況や要約筆記の状況などを、また公共施設での文字情報の必要性について質問しました。


質問準備で網走在住の岩渕さんご夫妻に取材させていただいたご縁から今回「筆談カフェ」にお誘いいただきました。


受付。7月に発足した「オホーツク要約筆記サークル」の紹介も。北見では隔月の第4土曜日の10時から例会を実施することに決まったとことです。

ボランティア募集中。文字を書くのが好きな人、漢字が書けなくても、字が上手じゃなくても大丈夫など会報に書かれています。

プロジェクターに文字を映し出す場合もありますからパソコンのブラインドタッチができる方もお役に立つことができます。


筆談用ホワイトボードと耳マークの缶バッチを購入しました。

手作り感満載が可愛くて、作ったひとのコミュケーション支援への思いと愛を感じて買いました。


「音から隔てられて」(岩波新書)。初版は1975年。購入して読みます。


小型スマートフォンほどの大きさの筆談機(音声変換機)。

カタログを見ると定価34,000円ほどでした。

ボランティアの方が自筆でもことばを伝えています。


これは少し大きめのタブレット型筆談機。

市役所にもまずは何台でもいいから用意して欲しとの声。

市長と市にお伝えします。変換精度にまだまだ課題もありますが、変換がうまくできなければ小さなホワイトボードと併用することでコミニュケーションがはかりやすくなると考えます。




こちらはスマートフォンアプリ「UDトーク」。



「筆談カフェ」では北見市内にお住まいの年配の方と少しお話ししました。


この方は後期高齢者となった歳に「突発性感音性難聴」と診断され、補聴器が効かなく中途失聴者になりました。

ご本人が書かれたエッセーには


「中途失聴者とは、お話しや日本語の読み書きができ、青年期以降に比較的急速に、重い聴覚障がいをきたしたものをいう。視覚や手足に不自由なく、どこにでも行ける耐え、障がいが軽く見られ、正しく理解されないのである」と。


このことばを目にし、「耳マーク」や要約筆記、筆談などの必要性をあらためて感じました。


若くして耳が聞こえなくなった人に就労支援を手厚くしてほしいとの要望も承りました。


人生の途中で音が聞こえなく、あるいは聞こえにくくなる方はたくさんいます。


北見市によると、令和2年度末において聴覚障がい者手帳の交付を受けている北見市民は392名、うち手話通訳を利用していると市が把握している方は27名。つまり392名中、手話ができる方が27名。6.8%しか手話に対応できないという現実があるのです。


1017日(日)10時からは同じく北見市総合福祉会館にて研修会「中途失聴者と防災」が開催。これにも参加し勉強します。


だれもが活き活きと安心して住み続けることができる社会を目指して。


「筆談カフェ」の会場を後にし、北見芸術文化ホールへ。ドキュメンタリー映画「プリズン・サークル」を鑑賞しました。


映画の内容については割愛しますが、実行委員の方が1024日(日)14:30から端野町公民館で開催の講演会「LGBTQのリアル〜性の多様性について」のフライヤーを映画のアンケート用紙といっしょに配布してくれました。

主催は市ですが、市と協力して講演会に多くのみなさまの参加を呼びかけている議員の一人として、ご協力に心からお礼申し上げます。


道東在住のカップルが実際のお二人の生活などもお話しする予定です。入場無料。こちらもぜひご参加ください。