これは一ヶ月前のラジオ番組の一部。リアルタイムでお聞きになっている方もいましたし、私のコメントも紹介されていることから自己宣伝のような気がして、一部音声をアップしようか迷っていました。
いま、市議会で聴覚障害の関係の代表質問のを準備しています。そこでふと考えたのです。
この音声を文字起こししないと、北見市の取り組みを市民やオホーツクの人たちの中に知ることができない聴覚障がい者や音が聞こえにくく不自由されている方がいる。
そして、視覚障がいをもたれている方がいれば、文字起こしではなく、ラジオ音声の伝えたい部分を編集してアップしないと知ることができない人がいる。
30分番組のうち北見市のLGBTQ施策紹介について7分超と比較的多くの時間を割いてくれています。
音声動画とともに、以下文字起こしもお伝えします。
STVラジオKnock on the Rainbow。番組内で北見市のいわゆる「LGBTQガイドライン」や「パートナーシップ制度」の状況などについて新聞報道をもとに紹介。パーソナリティはケンタさん、中村笑野さんのお二人。
【文字起こし】
(中村笑野さん)
今日はですね、LGBTに関するニュースをお伝えします。まずはですね、北海道新聞の記事ですね。8月4日水曜日の記事です。北見市のお話しなんですが、北見市が市の職員向けにLGBTなどの性的少数者への配慮事項を記した対応の指針の案をまとめたということです。性的指向や性自認を本人の同意なく話してしまう「アウティング」をしてはいけないことをはじめ、窓口対応など各場面を想定した具体的な留意点を盛り込んでいます。今年の秋の指針完成を目指すということです。
この指針の策定は性的少数者のカップルを婚姻相当の関係と市が公的に認める「パートナーシップ制度」導入の前段階として、多様な性に対する職員の理解を深めることが目的だということで、「パートナーシップ制度」の設計を進める庁内の検討部会が案をまとめまして、7月26日の市の男女共同参画審議会で承認されました。具体的な配慮として、性自認などの暴露にならないよう、窓口や電話対応のときに性別や氏名を周囲にわからないようにする。「夫」「妻」ではなく「パートナー」といった表現を使うなどとしたとのことです。
この性的少数者がトイレや災害避難所を利用しやすいよう対応を事前に検討もしています。
市立学校向けには子どもからの相談を受けられる体制づくりの必要性も盛り込んでいるということで、市はこの文言の修正後、指針を完成させ市のホームページで公開します。
民間企業などにも参考にしてもらいたいということです。また、市は26日の審議会で「パートナーシップ制度」について、条例と違って議会の議決が不要な「要綱」とし、利用できるカップルの条件は「一方か双方が性的少数者」「双方とも市内に住んでいる、または転入予定」とする方針を示しています。市は今後、審議会、市内の性的少数者らとの意見交換を重ね内容を詰め、意見の公募「パブリック・コメント」も行うということです。
(ケンタさん)
はい。頑張ってるでしょ「北見」ね。
(中)
ちなみに札幌市っていうのは、こういった職員向けに決まりようなものはあるんですか。
(ケ)
う~ん、具体的な決まりというものは、なんか多分、つくってない気がしますね。ただ、札幌市の場合は、いまコロナで去年はなかったんですけど、職員向けのLGBT研修会というのを毎年やっているんですよ。なので、それで代用している感じかもしれないです。でもね、結構それを受けて、それぞれの部局が札幌市の場合だと、対応を変えていたりするんですよ。「もしかしたら、うちのこの仕事のこの書類男女欄って必要ないよね」とか、そういうのをね、結構、細かい部局で変えていってくれているというのはありますけどね。
(中)
じゃあ、ほんとに北見市として、みなさんでこういう文言を考えるというのは結構、北海道では初めての…
※ 道内では苫小牧市、帯広市が策定しています(小野)
(ケ)
いい取り組みだと思いますよ。だからしっかりした制度が北見市はちょっとできるんじゃないかなと思って。で、北見市はね、結構、議員さんで、ちゃんと動いている議員さんがいる小野議員って、小野北見市議会議員って方がいらっしゃって、ちょっとその方とお知り合いなんですよ。で、その方ともね、ちょっと北見「いつ」になるのって、言う話を聞いたんです。こないだなったじゃん、帯広と函館とかいつぐらいからなんだろうねって。
※ 帯広市も諮問的な会議で論議がスタートし制度導入時期未定も進んでいます。また函館市は市長が来年4月を目標として掲げ、制度検討委員会をスタートさせています(小野)
(中)
そうですね。
(ケ)
で、これは小野さんの個人的な意見でしたが、4月、来年の4月からはスタートしたいと。
それでちょっと、いろいろ、小野さんとしても動いています。なんてことをおしゃっていました。
(中)
ああ、そうなんですね。
(ケ)
でね、北見市議会ね、前回の市議会で、轡田恵美さんと言う議員さんが、LGBTの質問をしていたりとかしてましたよ。だから、結構、議員さんがしっかりしていて、市の担当者の方とうまく連動しながら、あと、当事者の方たちの意見も聞きながら進めていってるんだなあという印象でした。
(中)
ホームページで公開して、民間の企業なども参考にしてもらいたいということなので、あの、どうしてもみなさんね、企業別に勉強されていたりとか、自分の企業での取り組みはあると思うんですけど、なんとなくこう、これを、なんだろうこう、これがほんとに正しいのかわからないっていう方たちもいたりするのかなと思ったりもするんですよね。いろんな情報があったりするので。なので北見市として参考にしてもらいたいというのがあるというのは、みなさん、自分の会社でも取り組みやすいのかなと思うんですが。
(ケ)
うんうん、ほんとにその通りですね。だから、なんか北見市ちょっと面白くなってきたな、制度が。あとは、市の担当者の方の力量が問われるんじゃないかなって、個人的には思ってますけどね。札幌の制度をつくるときも、やっぱり担当者の方の力量がすごくものを言ったので。
(中)
じゃあ、もしかしたらね、うまく進んでても、担当者が変わってしまうタイミングと重なったりすると、ちょっとこう、進み具合が遅くなってしまう…。
(ケ)
一からってなるんですよ、担当者が変わると。なので、だいたいね、担当者変わるのって4月、5月あたりだったりするので、まあ、北見市もね、これ僕の希望も込めてですけど、来年の4月スタートでね、ぜひ進めていってほしいなとは思います。
(中)
そして、どんどん北海道内で広がっていったらいいですよね。
(ケ)
いやあ、ほんとですね。帯広と函館あと池田町とね、うん。
(中)
そう、池田町も気になる。
(ケ)
気になるよねえ。
(中)
どういう風に進んでいくのか。
(ケ)
池田町に電話インタビューとか。
(中)
ねえ、聞きたいですよね。
(ケ)
できたら、してみたいですけどね、うん。
(中)
やっぱり、小さい町だとそれなりの悩みとかあるとかも結構あると思うんですよ。デリケートにならなきゃいけないっていうかね。
(ケ)
そっか、わたしたちが想像できないような、小さい町ならではの、ちょっとこう、行き詰まる問題っていうものがね。ああ、そうかもしれない。
(中)
やっぱ、北見市、札幌市とか帯広市は人口的にもまあ、ここまで配慮すればいいかなっていうのはあるのかなあというのはあると思うんですけどねえ。
(ケ)
そうですね。あと「都市間連携」ね。札幌、北見、帯広、函館みたいな。これも、やっぱりぜひ進めていってほしくて。この間ね、ちょっと札幌市の方とお会いすることがあったので、これは札幌市が音頭を取ってやるべきじゃないかっていう提案は一応しておきました。
(中)
ほんとそうですね。
(ケ)
ねえ、これも、札幌市の担当の方の力が問われるかなと思いますが。
(中)
期待したいと思います。
(ケ)
期待していますよ。
※制度の「都市間連携」(自治体間連携)…例えば札幌市にお住まいのパートナーシップ制度で認証された方が北見市に引っ越した場合、比較的簡易な手続きにより北見市においても認証される仕組み。この場合、互いの自治体のパートナーシップ制度が似通った制度である必要があるため、首長どうしの同意と、それぞれの自治体間において制度の内容を調整する作業が必要になる(小野)