尻を落としてコーナーリングするのをハングオンスタイルといい、ケニーロバーツが完成させたとも言われている。


英語で正確に表現すると「ぶら下がり」はハングオフらしいが、もう30年前からこの走り方はハングオンで浸透してしまっている。


意味や目的は色々と言われているが、市販車の公道レベルで全尻落としまくって膝擦るための無理やりなフォームは、ワシ的に返って走りづらくて危ないからしない。


むしろ、かつてのクリスチャンサロンのようなリーンウィズの方がカッコ良いとさえ思う。


しかし、バイクを深くバンクさせると頭を垂直に起こして目線を安定させるのが、まず首的に無理っぽくなるので、身体全体を捻るようにコーナー内側へずらし上半身で頭を垂直に持って行きやすくする。


だから、よっぽどずらしても尻半分くらいで、普通は尻をちょっとずらして目線を安定させ、あとは両踵でバイクを挟むようにホールドしながらバイクを安定させる。


これがワシの走り方だから、ほぼ膝なんて擦らない!その前にステップのバンクセンサーが先に擦るはずだし、更にその前に靴の爪先が先に接地するのだ。


だから、爪先ズリズリして走ることがあっても、まだステップのバンクセンサーは擦らないし膝擦りなんて遥か向こうになる。


必要があって擦るなら膝擦りも有りだけど、ワシ的にはその前に爪先やステップのバンクセンサーが擦るほど倒して向き変えるのが先決だろうと考える。


ワシの考えでは、そもそもバイクを倒すのはそれまでの進行方向から瞬間的に前輪を切り込ませてコーナーの出口に向け「向きを変える」ために必要なことだ。


そのために、深くバンクさせればさせるほど大きく向きが変えられて、あとは出口に向けてアクセルを開けるだけになるからバイクも安定して加速できる。


だから、コーナーがどれくらいで、どこで倒し込みをするかのポイントが重要になるわけだ。


そんなことも理解せず、ただひたすら膝を擦るか擦らないかだけにこだわって人を馬鹿にするのはやめて欲しいものだ。


考え方も走り方も古い90年代走りかも知れんが、ワシなりに理屈をもって取り組んだ走りだ。


膝を擦るなんて必要もないのに無理やり全尻落としてやるのは、ワシ的には走り難くて危険なのだ!


まだまだアマリング有りだが、それでもまあまあこれだけ走れる。


歳だしデブだし片足だし金無いから、この先どこまでさらに限界が越えられるかわからんが、ワシなりにコーナーリングを突き詰めて身に付けていきたいのだ!