昨年、保護した子猫で私がたまお君と名付けた小さな男の子がいました。
ある日、会社のトイレの中から突然、鳴き声が聞こえてきたのです。
トイレには窓があり、そこから外を覗くと一軒家が並んで建っています。
その何処かのお宅から声が聞こえてきました。
「ニャオ」と言うより必死に「ギャオ、ギャオ」と鳴いているのです。
あまりの必死の鳴き声に会社の方に時間をもらい、声の主を少しだけ探しに行きました。
会社の裏手のどこかの家から聞こえるけど、見当たりません。
塀をよじ登り声の方に近づくと一軒家があり、草が生い茂った庭がありました。
その庭から鳴き声が聞こえます。
庭を見るとそのお宅の奥様が箒を持って立っていました。
声の主は箒の先に居るようです。
奥様は箒を持って子猫を追い出そうとしている様でした。
そのお宅では3日前から子猫がいて困っていると言います。
木の根っこの草むらに隠れている子猫を発見しました。
まだ1ケ月位の可愛い白黒の子猫です。
そのお宅の周りには塀のがあり高さは2m以上あります。
この高さではこんな小さな子猫が自分で塀をよじ登る事は出来ないでしょう…。
母猫に置いていかれたのでしょうか?
「子猫を保護してもいいですか?」と私が聞くと「保健所に連絡しようと思っていたので助かります」と言われました。
そのお宅の御夫婦は猫が怖いと言っていました。
だから自分で触る事も出来ない。
だから捕まえたくても捕まえる事が出来ない。
どうにか箒で払おうとしているのですが、その子猫は動く事が出来ません。
猫が嫌いなお宅もあるのです。
私は持って行った洗濯ネットに子猫を入れて会社に戻りました。
会社ではとても可愛い子猫にみんな喜んでくれました。
会社の人はみんな動物好きで良かった…。
3日間鳴いていたと言っていた子猫は丸々太ってとっても元気です。
母猫が夜中におっぱいをあげていたのでしょうか?
シャーシャーといつもの様に怒るけど、首を持って抱えるとすぐに大人しくなります。
夕方実家に帰り、シャンプーをしてノミ処理をしました。
他の猫達とは一緒にせず隔離、翌日駆虫処理を行いました。
保護した時からずっと悩んでいました。
この子の名前です。
里子に出せば里親様が可愛い名前を付けてくれるけど、里親募集をする為には名前を決めなくてはならないのです。
悩んで悩んで、会社の人に相談。
会社の人がサザエさんの「たま」から名前を貰ったらと言うので、男の子のおを付けてたまお君と名付けたのです。
たまお君はとても愛らしい顔と特徴のある鼻の模様をしています。
とても可愛らしい顔立ちですが、とっても食いしん坊な子猫でした。
保護後、少ししてから他の保護した子猫達と一緒に遊ばせていたのですが、ご飯の時間になると自分のご飯をすぐに完食。
体が2倍程大きな子猫のご飯に首を突っ込んで奪って食べてしまう位食いしん坊です。
そんなたまお君ですが、譲渡会で運命の出会いがありました。
たまお君を選んでくれたのは、可愛らしい女性の里親様でした。
先住猫ちゃんを病気で亡くされ、先住猫ちゃんの写真を大切に持っていました。
先住猫ちゃんの写真を見せて貰うと、里親様は先住猫ちゃんのお話を心を込めて話してくれました。
優しい里親様がたまお君を選んでくれたのです。
たまお、幸せになれるね…。
「たまお君はご飯を良く食べますよ」と里親様に伝えると、「私も食べるの大好きです」とにっこり。
お住まいはどちらですか?と聞くと会社近くのマンションに住んでいるのを知りました。
たまおを保護した場所からすぐ近くでした。
里親様に出会うために救われた様な気がしました。
譲渡後、たまお君は豆大福くんになりました。
豆大福君は今週の月曜日に去勢手術をしました。
あんなに小さかったのにもう大人になっていくんだね…。
里親様からの写真が送られてきました。
元気に大きくなっています。
相変わらず食いしん坊ですね…。



