田舎の澄み切った空気の中
夏の夜空を見上げれば
大輪の花火が咲き乱れていた
次々と大迫力の音で打ち上げられる
花火は一瞬で咲き乱れては散っていく
たった一瞬の輝きの為に
消えていく
花火を見ていると人生模様と被る
花火の美しさと優雅さを感じつつも
一瞬の命に
人生の切なさと儚さが伝わってくる
３年前の夏の猛暑の山形は
早朝から蝉が鳴り響いていた
葬儀から火葬を終えた夜には
花火が鳴り響いていた
夏祭り真っ只中に人生の幕引き
お祭り男の弟らしい（笑）
そんな若くしてこの世を去った弟の
命日が今月末の３１日にあたる
多分だが？そんな弟曰く
湿っぽい話しは好きじゃない
夏なんだから祭りに花火に生ビール
だろ！
蝉の鳴き声が聞こえたり
花火を見たら俺を思い出せよ
そんで缶チューハイでもあげてくれ
俺の命日位
パッとやろうぜ
たださえあっちでよ
気を遣ってるんだからよぉ〜
頼むぜ テヅ
そう言えばお前最近調子こいて
飲みすぎだぞ
気をつけろよなあ〜 テヅ
なんとなくこんな感じに
弟が言ってるのが聴こえてくる
３１日は仏壇前で集合な
久しぶりに二人で一杯やろうな
つまみは駒屋の焼き鳥に馬刺し
お酒は母ちゃん特製の梅サワー
で決まりだ‼️
人生一大事の豪華絢爛な大花火を
豪快に夏の夜空に打ち上げた弟には
一生敵わない
って言うか？
なんで弟からテヅって呼び捨てなんだ
（笑）
今は湿気ったあっしだから
しょうがない（笑）