ついに大千穐楽がやって参りました。


わたくしの渾身作を観て頂き、心より感謝申し上げます。


観てくれてありがとー!!!


嬉しいよー!!!


とても有り難い感想まで頂きましたので、ひとつご紹介させてください。


コリッチの観てきた投稿☟


『面白い、お薦め。

現代社会の暗部を抉り出した観応えあるSF作品。第四次世界大戦以降、厚い雲に覆われ太陽が見えなくなった世界。そんな環境下においても 人間社会の不平等や不寛容は存在する。いや不自由で生活苦だからこそ、その意識は剝き出しになる。そんな人間(個人)と社会(政治)の不都合(暗部)が鮮明に浮かび上がる秀作。

因みに、厚い雲に覆われ太陽が見えなくなった原因は、原爆等 人間に制御不能な新兵器の影響を想像してしまう。


表層的には、骨太で重厚な雰囲気を漂わせているが、随所に笑いの場面を鏤めるなど飽きさせない工夫をしている。舞台美術・技術が見事で、その妖幻といった雰囲気が物語を支えているといっても過言ではないだろう。勿論 内田健介さん、松本紀保さんを始めとした役者陣の演技力は確かで、圧倒的な熱量で物語へ惹き込んでいく。週末、台風の中 出張がなければ もう一度観たかった。

(上演時間2時間 休憩なし) 


舞台美術は、気鋭のロープアーティスト・緊縛師である、一(はじめ)鬼のこ氏による赤い縄を天井まで張り巡らせた蜘蛛の巣 状のオブジェ、その中心部に光る球体。そして収納型の箱馬がいくつか置かれている。全員この赤い縄を(スカーフのように)首に締めており、いろいろな(例えば自縄自縛といった)意味を持たせているようだ。


当日パンフに梗概が記されているが、それによると1000年前に第四次世界大戦が勃発し、厚い雲に覆われた国(王制)が舞台。お金以上に光の鉱石が重宝されており、その光石はマリシテン財団が所有する土地でしか採掘されない。国が財団から光を買い取り、国民に配給している。光は暮らしや動植物の成長に不可欠なもの。月に一度、社会的地位や職種、労働の量によって光の分配が決まる、というもの。


規則・規制の順守、その秩序が守られなければ国は崩壊する。その理屈はもっとものようだが、そのルールは誰がどのような手続で決めるのか。王制といっても 光石がなければ暮らしは成り立たず、実質的な生殺与奪権は財団が握っている。財団の思惑は国をも動かす。翻って、企業献金を始め 色々な資金集めに汲々としている政治(家)、利権に群がる富裕層もいれば、生活苦に喘ぐ貧民層もいる。政治はどこを向き、進もうとしているのか。一方、人の心情を覗いてみれば、嘘偽り、甘言を弄し惑わす。そして嫉妬や羨望が渦巻く深淵が透けて見えてくる。


神の存在を信じるか否か。同じ王宮で働く下男のキーチ・カワウチ(内田健介サン)とエタ(奥田努サン)による存在・非存在の議論は、悪魔の照明 を思わせる緊張と迫力ある場面。神の存在を信じるエタ曰く、1000年もの間 戦争はなく平和に暮らしてきた。それは神の御加護だと。平和であれば多少の生活苦など…その次元の異なる屁理屈が怖い。法の制定と施行を順次行なう国(王)の施策と早急に制定・実施を迫る財団の思惑。そこに絡む風評やデマを厳しく取り締まり、財団への批判をかわす。インターネットの普及によって情報の真偽を確かめる術が難しくなった状況に重なるようだ。そしてコロナ禍を経て不寛容で無関心といった風潮が…。


舞台は、時代や場所を特定させないためにSF。しかし描かれているのは まさしく現代である。登場するのはカワウチ一家・王と大臣・財団で、そこには国民・為政・企業団体といった姿を重ねる。そして衣裳も それぞれ簡素な貫頭衣・上質な白服・黒スーツといった違いで表す。照明は薄暗い中で球体に光を灯す、そして鐘の音で一人ひとり退場(逝去)するラストシーンが実に印象的だ。

次回公演も楽しみにしております。』


感謝を胸に大千秋楽、行ってまいります!

千秋楽も面会可能ですので終演後お気軽にお声がけ頂けましたら幸いです。

■演劇企画集団Jr.5第16回公演『世界 、』

 

出演:奥田努/大嶽典子/内田健介/岡野真也/丸山港都(劇団東京夜光)/菊池颯人/山石未来/小島光一朗/中原和宏/松本紀保/小野

 

美術:ロープアーティスト Hajime Kinoko

 

作・演出:小野

 

劇場:中野ウエストエンドスタジオ

 

日程:2024年8月28日(水)~9月3日(火)全10ステージ

 

タイムテーブル

9月3日(火) 13:30

 

チケット(全席自由席)

【一般】4,500円

【U25(25歳以下)】2,500円

【高校生以下】1,000円

 

※チケットは私の方でお取りさせて頂きます!そして今回、こちらからお申し込み頂いた方には、日頃の感謝を直接お伝えするべく、終演後の面会券も付けさせて頂こうと思います。もちろん希望者のみで!チケットご希望の方はDMまたはemailこちらponokentaro@gmail.com)にて

『お名前(フリガナ)』『日時』『枚数』『一般 or U25 or 高校生以下』+『面会希望』と明記の上(チケットのみで面会されない方は何も書かなくて大丈夫です!)送信くださいませ。ご観劇当日、受付にてご用意させて頂きます!

本日9月3日(火)13:00まで受け付けさせて頂きますので、直前でもお気軽にご連絡頂けましたら幸いです^ ^

 

ステージナタリー

https://natalie.mu/stage/news/581707

 

『世界 、』美術家プロフィール

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