奥田は到着するやいなや僕たちに言った。


お前ら二人だけかよっ!!!


悪い?


あー来て損した。


奥田はそう言い放つと、おもむろにチキンとビールを胃に流し込み始めた。

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それから1時間くらいだろうか。


胃袋を満たした奥田は言った。


終電だから帰るわ。


・・・・・・!!


え?もう帰んの??


明日11時から稽古だから帰るよ。


そして彼は言った。


ケンタッキー4000円、酒2000円だから2000円な。


奥田はふざけんなと言ってきましたが、ふざけていません。


6000円割る3やし。食ったし、飲んだし。


しかし奥田の野郎は1円も払わず逃げるように帰っていった。


無銭飲食。


彼と次会うのは法廷になることでしょう。


こっちは食い逃げされた料理長の気分ですよ。


料理長同士、心なしか会話が極端に減り、テレビに夢中になってきたので僕はお家探索に出た。

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ありました。家宝。

意外に手先が器用なのね。全部お手製です。
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ガンプラ。

手先もそうだけど、意外に時間もあるのね。

うんうん。

そんなことを思って部屋に戻ると・・・


つづく