僕らが取った行動とは・・・
ゲリラ!
ゲリラといっても過激な方ではなく、ゲリラうどん通ごっこ軍団的な(←ご存じなくても響きから)優しいかんじのゲリラの方です。
ゲリラうどん通ごっこ軍団ならぬゲリラお花畑ごっこ軍団が目指した場所は・・・
仙台市太白区長町にある仮設住宅!
30分後。
僕らは長町の仮設住宅に降り立った。
そしてまず広場を探した。
というのも広場があれば誰かいるだろうという安易的発想により生まれた合言葉は
『目指せ広場!』
僕らは猛ダッシュした。
『目指せ広場!』
4秒で広場に着いた。
もうダメポ・・・
僕は力尽きて地べたに寝転んだ。
太陽がとても眩しくかんじた。
とりあえず肌でも焼いておくか。
いや違う!
どうしよう・・・何か次なる良き発想は・・・と、その時。
『コラ!』
ドスのきいた声が後方から。
30超えてヤンキーにからまれたか・・・
ゆっくり後ろを振り返ると、70はゆうに超えているだろういじいさんがチャリにまたがって僕をめちゃめちゃ睨んでいるじゃありませんか。
ボク『はい?』
じいさん『何歳に見える!?』←コレマジ
ボク『は?』
じいさん『俺は何歳に見えるんだぁ!?』
ボク『70歳位ですか?』
じいさん『バカヤロー!81だぁ!!』
ボク『・・・・・』
じいさん『俺はな、今でも格闘技をやっているんだよ!』
ボク『えっ?』
じいさん『お前は何やってんだ!?』
ボク『役者を少々・・・』
じいさん『だと思った。』
嘘つけーーーーい!!!
そしてじいさんは
『触ってみろ!』
自転車から降りて僕に腕を差し出してきた。
ボク『硬いっすねー。』←硬くないけど
じいさん『ホラ!』
今度は手を差し伸べてきた。
どうやら力自慢をしたいらしい。
ぎゅ~~~~~。
ボク『イテテテテ。』←痛くないけど
じいさん『俺は空手2段、柔道黒帯、剣道初段、○×△□☆云々カンヌン・・・』
ありとあらゆる格闘種目を上げた一番最後に小さな声で
『あと、手品。』
広場の時間が止まったね。
その後、じいさんの自慢話が始まって30分は経っただろうか。
じいさんの暴挙に見かねたご近所のおばあさんが僕らを助けにきて、じいさんに話し掛けようとしたその刹那。
じいさん『オメーに話してんじゃね!!!』
じいさん超キレて、ばあさん絶句ですよ。
逆に見かねた僕らはようやく、ここになぜ来たのか一から説明して広場に花を植えたいと伝えた。
そしたら、じいさん
『手品見せてやっから待ってろ!』
僕たち『・・・』
じいさんは自転車にまたがると猛スピードで消えていった。
その隙におばあさんに責任者の方を紹介して頂き、2~3分で植えていいですよとあっさり許可をもらった。
よっしゃーーーー!!植えるぞーーーーーー!!!
車から花々や土々、器具々々を降ろしていざ!
と、まさにその瞬間。
じいさんが帰還。
しかも、手には明らかに近所の子供から借りてきただろうセーラームーン的なハンカチを握りしめて。
僕らはなすがままじいさんの(↑赤)手品の手伝い。
ハンカチに火を付けるが燃えないという手品らしい。
タネ?はライターの火の根元温度は低いから燃えないっていうだけ。
まぁ分かりながらもお付き合いすると、風で火がつかない。
じいさん再び激ギレ。
結局大の大人たちがライターを囲んで風を遮り、なんとか火がつくも手品失敗。
ハンカチめちゃめちゃ燃えてました。
子供泣くよ。
でもじいさんは何事もなかったかのようにチャリに乗って颯爽と消えていった。
ばあさん再び絶句。
僕らはもう一度気を取り直して、花植えに着手。
そして1時間後。
でけたーーーーーーーー!!!!!!!!
これです。これをやりたかった・・・
本来はおかあさんの家の庭の予定でしたが、仮設住宅の皆さんの気持ちが少しでも明るくなれば・・・
そんなことをしみじみ思っていたら
じいさん再登場。
ご近所の方々を引き連れて。
どうやら僕たちが植えた花をみんなに見てもらいたかったらしい。
なんだよ、じいさん。
粋すぎるよ・・・
そして僕たちは皆さんと時間ギリギリまでお話させて頂きました。
元気を分けにいったのに逆に頂いてしまった。
人生の大先輩方の懐の大きさを知る・・・
僕もいい歳の取り方ができるかな。
そのためにも今を懸命に生きる。
改めてそう思った2011年文化の日。
人と人。
つながり。
本当に素敵な時間をありがとうでした!!
P.S じいさん。
皆さん。
そして、おかあさん。
また必ず会いにいきます!!
たがら絶対、その日までどうかどうかお元気で・・・