2時間半以上に渡る夢のような素敵な花火大会が終わり、後ろ髪を引かれる思いで僕はJR大曲駅を目指しその場から足早に立ち去った。


東京から新幹線で仙台へ来て、車に乗り換えるため一瞬両親に会ったが姪っ子には会っていない。


おそらく姪っ子は僕の帰りを待っているだろう。


大曲駅までの道のりは徒歩30分。


僕は懸命な競歩で駅へと向かった。


僕の競歩は意外に速く、自分でもびっくり。


20年くらい前に放送されていた『天才たけしの元気が出るTV』の企画にあった「オカマ競歩」に出場していたらオカマの日出郎といいバトルを繰り広げていたのでは・・・


そんなことを考えながら僕の競歩はさらに加速した。


その結果、徒歩30分のところ競歩15分まで縮めることに成功!


さらに1000人はゆうに抜いただろう。


その先に広がる新世界。
小野健太郎オフィシャルブログ「崖っぷちのポノ」Powered by Ameba
新世界は珍世界へと変化を遂げ、駅前広場を占拠する人人人人人のおすし。


大曲駅から電車で約30分の醍醐駅に車を停めた時、駅員さんが僕に言っていました。


「帰りの電車は1時間は乗れないよ。」


なるほどね。そういうことね、駅員さん。


もし競歩してなかったらどうなっていたことか・・・


考えるだけでもゾッですよ。


でも大曲まで車で来てたら23時半まで駐車場から出庫できないのでまぁヨシとしますか!


気を取り直して僕は醍醐駅方面へ行く電車の列を探した。


ちなみに大曲駅からは新幹線を含めて四方向に電車が出ています。


僕が車を停めた醍醐駅は秋田駅とは逆方向。


醍醐駅は券売機無しの基本無人駅。


それに比べ秋田駅はこの近辺で一番宿泊施設があるだろうから



必然的にまず一番少ない列。


秋田新幹線。


そりゃそうだ。新幹線高いもんね。




次に二番に少ない列。


田沢湖・盛岡方面。


まぁまぁ分かる。




ということは3番目か。


醍醐駅の奥の山形方面からも人が来てるんだね。



僕はおとなしく三番目の列に並んだ。


そしてブログを更新しようと携帯を開いた時、駅員の声が僕の耳に飛び込んできた。



「秋田行きの方はこちらです~」




はいはい、秋田行きはこちらね…はへっ!?




醍醐駅は秋田駅の逆だから…ぬはっ!!




僕は即座に踵を返し一番混んでいる列の最後尾を目指しダッシュした。


フットサルでもこんなダッシュしたことないってくらい本気ダッシュ。


肺がもたず10秒後には競歩になっていましたが。


僕は最後の力を振り絞り最後尾を目指した。


そして僕が見たモノは・・・



つづく