つづき



執刀医の先生がやってきましてとうとう始まりましたよ、人生初手術。


「うまく切れてますよ~」


先生が僕を安心させようと優しく手術経過を報告してくれます。


普通の人ならうまく進んでてホッ~なのかもしてませんが僕は違います。



うわー切れてる~です。



どう?全く痛くもないのにしょぼいでしょ?


しかも切る前に目を閉じられないようにする器具を装着させられまして、「まっすぐ見て目を瞑ってください」という先生の言葉に「器具で目が閉じまへんよ」と心の中でつっこんでましたら、いきなり目の前が真っ暗。



超こえ~。



こんなに怖いと思ったのは先月、富士Qのええじゃないかに乗り込んだ時以来。


そんな恐怖体験があったため動揺している僕にとって、切られている1分間はもんのすごく長い時間に感じること感じること。


先生の「無事終わりましたよ~」の言葉に返す「ありがとうございました~」も完全にカスカス声でしたよ。


僕のことを知ってらっしゃった看護師さんからの「大丈夫ですか?」にも冷や汗まみれ顔で「大丈夫ですよ~!」と二コリ。


びびってたのを隠すかのごとく勢い良く手術台から起き上がり手術室から去ろうとした瞬間



目が見えない~叫び



「さっきの大丈夫です、嘘です。大丈夫じゃありません。」


看護師さんに言いました、恥をしのんで。



つづく