朝から天気がわるく、こんな日は心身ともにおちこんでなにもできなくなる。

夫の残した書類を整理しようと手にとったが、

ほんの少し整理しただけで息もできないほど泣いてしまいあきらめる。

こんな日はもうどうしようもない。

夜にテレビをつけたら岸辺の旅がやるということ。

夫(の写真)と見る事に。

もうどうしようもなく泣けた。

浅野忠信さんと夫がかぶってしまった。

死んだ夫となんとかして話せないものかと、こころのどこかでいつも考えているから

この映画がアンサーにかんじて感情移入してみてしまった。

あちらの人とこちらの人が共存していたり、一緒に旅や冒険(?)をするところは
リメンバー・ミーを彷彿とさせた。

リメンバー・ミーは家族がテーマだった。岸辺の旅は夫婦にスポットがあたっていて、

リアルで、美しいところばかりでない、どきっとするようなエピソードもあったり、

田舎の風景もみなれたもので臨場感があった。

私は夫が戻ってきたら、こんなふうに一緒に旅にでれるかなと

わりと真面目にかんがえてしまった。

深津絵里さん演じる奥さんは、か弱いように見えて腰のすわった女性で、

安心感があって、いろんなところにいってもその場にちゃんとなじめて、

しごとなんか手伝ったりして、こんな奥さんだったら、だんな様も安心だろうなとおもった。

隣に夫がいて、お互いが空気のように存在している

自然な当たり前な日常が懐かしく、切なくなった。

私には、その空気がもうない。一度出来上がった空気がなくなるのは

最初からないよりつらいかもしれない。息の仕方がわからない。

(だったら最初からないほうがいいという話ではない)

物語の終わり方は、わりと突然というかあっさりと、でもフっと空気がかわった。

それがまたリアルだった。

ヒロインに幸あってほしいと願った。

どんな幸がいいかはヒロインのみぞ知ることだけれど。

 

公式HPがもうなかったのでこちらを貼っておきます
岸辺の旅