そして扉が閉ざされた :感想 | しのぶーのブログ

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あらすじ

富豪の若き一人娘が不審な事故で死亡して三カ月、彼女の遊び仲間だった男女四人が、遺族の手で地下シェルターに閉じ込められた。なぜ?そもそもあの事故の真相は何だったのか?四人が死にものぐるいで脱出を試みながら推理した意外極まる結末は?極限状況の密室で謎を解明する異色傑作推理長編。

(byアマゾンのページ)



クローズド・サークル物の代表作ということで読んでみた。


以下ネタばれあり!!


読み始めてすぐに映画「saw」を思い出した。

不可思議な状況の中、密室(地下シェルター)に閉じ込められた4人…なかなかわくわくする展開。


しかし、地下シェルターの中で事件は起こらない。

閉じ込められた空間の中で、過去の事件の謎を解かなければならない、という設定がとても面白い。


過去の事件の手がかりは、4人の記憶しかないため、それぞれがそれぞれの行動を言い合うことになるのだが、そもそも、「本人の証言」という一番信用ならない証拠しかないので、事件解決は暗礁に乗り上げる。


様々な証拠が出てくることで、事件は結末を迎えようとするのだが、物語の核心部分、「何故、鮎美は嘘をついているのか?」という部分が分からなかった。

複雑な乙女を完全に理解していなければ解答にたどり着かないため、恋愛初心者の私では事件の真相を読み解くことが出来なかったようだ…



設定があまりにも独特であったため、推理小説を読む気持ちではなく、サスペンス小説を読む気持ちで一気に読んでしまった。

読み返してみると、各々の登場人物の発言や証拠などから、論理的に解答を導き出すことも可能だったように思う。

ハッピーエンドで良かった。



読んでよかった度 :☆☆☆☆

もう一回読みたい度:☆☆☆

2時間サスペンスでやってほしい度:☆☆☆☆