定年を迎え子供の反抗期時期も相当前に終わった今改めてそのことについて考えてみました。

実は我が家には3人の娘がいて孫も3人もできましたが、私ら両親は一般に言われる反抗期らしい反抗期というものを経験していません。それを踏まえながら反抗期について私なりに考えてみました。

あとで記します我家の場合は一例でしかありませんので参考にできるものがあればという程度で読んでみてください。

 先ず私の考えになりますが、

反抗期というのは親と子供の間の子離れ親離れ時期に相違が生じている場合に起こり勝ちだと思います。

先ず親の子離れについてですが、親は子供がまだ世間知らずで自分がいちいち教えてあげないと何もできないと思って子供が小さかった頃と同じように何事にでも干渉しがちです。ところが子供は親が考えるよりもずっと世間のことが分かりかけてきているので、ひとつひとつの親の指摘が煩わしので反抗してしまいます。それに親の昔と変わらない愛情が自分に向かっていることが分かっているのでこれくらい反抗しても親は見放さないと確信するので始末に負えません。

 一方、子供の親離れについてですが、先の子離れとは逆に、親は最近の子供の物事の処理の仕方や考え方がしっかりしてきていると思う一方自分は仕事や趣味などやりたいことややらなければならないことも多くあるので、以前ほど子供に気を配らなくなります。子供の方は親離れが完全には終わっていないので親の目を自分の方に向けさせようと幼い時のように面倒をかけます。それが反抗として現れてしまいます。親離れ子離れの時期が全く一致していれば問題ないんですが。

 では我家にはどうして反抗期らしいものが無かったのか考えてみました。

理由は以下の点が考えられます。決して自慢している訳ではないことをご了解ください。

① かみさんが専業主婦だったため、子供のことに気を配れる時間が十分にあった。

   幼い頃は子供のことを手伝い、小学校の高学年くらいからは相談されたことへの回答のみに徹していた。

完全に間違っていること以外は決して”こうしなさい”とは言っていなかった。

    かみさんは看護師で、雑学も多かったため、子供からすると何でも相談できる大人(尊敬できる大人)として映っていた。特に身体的、心療的側面の相談は大したものだった。

(3人の娘は自分が子供を持った今となってもしきりに”医学的、薬学的なことは特に相談してきます)

    かみさんは喘息もちで運動も苦手。体は弱い方でよく寝込みがちでした。子供からすると反抗心より先に心配の方が先行したのではないかと思います。昔からお母さんをもう少し手伝ってと私はよく怒られていましたので。

偏見かもしれませんが、有能で且つ何事も処理が速くできる元気な親から指導されると特に子供は尊敬はしつつもいつまでも追いつけないという引け目もあってついつい反抗に走るのではないでしょうか。

親の子供に対する世話と愛情の押し売りはその時期は厳禁なような気がします。

自分の反抗期(特に受験期がひどかったように思います)についても振り返ってみました。

・勉強しなければと思いながら勉強を長くするのがきついのでついついテレビを見た時、身内から勉強したらと言われた時。

・父親が若くで亡くなっており母親一人で育ててくれていたんですが、こちらが日頃手伝わねばと思っていたところに、先に手伝ってと言われた時

・私が学校で優等生と思われているのを母は知っていましたが、身内の中とか親戚に対してもろに匂わせる時