かみさんは40年代後半から50代半ばまで更年期障害でした。後半は心療内科にも通うほどのうつ状態にもなりました。結婚当初からどちらかと言えば夫に従う方で、何事も計画的にやる真面目な性格。あとで分かったことですが、うつになった原因は自分にもわかるということです。それまで複数のことを計画して同時にやれ他人からの信頼も厚かったのにそれが出来なくなっていく自分が怖かったというのです。心療内科に通院するときは自分の考えていることなどをパソコンに打ち込んで医者にいつも見せていましたが、ある日、医者からはあなたも原因の一つですよと私に言われた時には従来からいい夫だと思い妻もそう思ってくれているものと思っていたのでびっくりしました。何を書いているかは聞いたことがありませんが、私に対しても従来から何か不満があり随分我慢してきたんだろうと推測します。写真は心療内科への通院時、病院から博多駅(3km)まで精神的によくないかと自ら判断し歩いて帰宅していた時の写真です。この時は私も付き合いました。

 現在はというと、うつは相当治ってきています。只かみさんの性格がだいぶ変化したようには感じられます。気几帳面さが少しなくなったのと、何かやっているときに話しかけると無視されるか”黙っていて”と怒られます。以前のように2つのことはできないみたいです。それに年齢もあるんでしょうが物覚えが悪くなってきているみたいです。賢いかみさんを見てきたのでなんだか悲しい気がします。このあいだは”上瞼のしわが4つもあっていいね俺なんか一重瞼なんで半分欲しいよ”と冗談交じりに言ったら、その時は無視していましたが、その夜の2時ころ起きだしてシクシク泣いています。どうしたのと聞くとたいしたことないんでほっといてと言います。それでも続くので聞いたら昼間の私の言葉が思い出され自分も体の衰えを一番自覚しているので悲しくてしょうがなかっとのことです。一日中気になって何も手につかなかったみたいです。何気なくかみさんを傷つける私の言葉は従来から多くあったといわれました。医者に書いた紙にもそんなことが多く書いてあったんだろうと推測します。これからは上手に付き合っていかなければと考えています。