犬派猫派で言ったら僕は断然猫派です。

そうなったのは嫁の実家にいる猫のミーちゃんの存在が大きいです。

雌猫ミーちゃんは男の人になつきません。
しかし、初めて実家にお邪魔した時から
何故だかミーちゃんは僕にすり寄ってきました。

妻もびっくりするなつきよう

映画「カリオストロの城」で
ルパンにだけなつく番犬よろしくな感じで悦に入ってたのですが、
単純に男として見られてないのでは?
と妻に言われショックでした。

でも気がないと冷徹なまでに愛想のない猫が、
ミャーミャーと体を擦り付けてくるのが堪らなく可愛いので僕は猫が好きになりました。


そうして実家に帰るとミーちゃんを愛でていたのですが、
男として見られていない、
とは言い切れない出来事が起こりました。


僕が撫でるとミーちゃんは決まって前足をたたみ、後ろ足を伸ばした体勢を取ります。

これってどうゆうことなのかと撫でながらスマホで調べてみると、


交尾の体勢に入っている。

という記事をみつけました。

ミーちゃんを撫でる手が止まる僕。

交尾の体勢を続けるミーちゃん。


それは無理な注文だぜ


ハードボイルドに断りを入れる僕。
言葉より態度で察したのか
ミーちゃんは低い声で
「ウァー」
と言いました。

何だか複雑な気持ちにはなりましたが、
考えてみれば結婚後、どうにも男としては見られてないなというの日々を送ってました。

でも男に生まれたからには、
死ぬまで異性には男として見られたいという願望はあって

ママだって女!パパもそうよーなわけで

だけど鳴かず飛ばずの僕を拾ってくれた妻を裏切りたくはない。


ミーちゃんは猫だけど、猫でも、雌が僕を男として見てくれるならそれはそれで良いかーぁと

悟りを開いたのか、ただ気持ち悪いことを言ってるかわからないけど、
境地には着きました。

いまはミーちゃんも歳を取り、交尾体勢もなくなったので健全な関係です。
実家に帰ったらまずミーちゃんを探します。

昔、トーク番組で須藤元気さんが
「人間は猫に支配されてる」
と完全に澄み切った目で言ってるのを見て、
なんか怖いと思ってたのですが、
今はわかります。