まさか
人生にある「まさか」について
昨日車の中で聞いたラジオで言ってました。
私の「まさか」の1つはピアノです。
まさかこの歳で57年ぶりにピアノを弾くとは思わなかった!!
です。
トノが夢だったピアノを買ってお稽古始めたのが
去年の10月。
あれから5ヵ月、トノは順調に進んで
「大人のためのピアノ教本」の2に進みました。
さて、ワタクシ、
今練習しているのは
ヘンデルの「パッサカリア」と
バダジェフスカの「乙女の祈り」です。
こんな感じ
「パッサカリア」は音楽形式の1つだそうで、
古典好きの私にはヒーリング音楽に聞こえ、
弾きながら自分で自分を癒してます
「乙女の祈り」は思い出の曲です。
最後に習ったA先生は厳しくて
練習曲以外の曲を弾くのを反対してました。
でも、色々弾きたかった私は楽譜を買ってきて勝手に練習してた曲の1つで、お気に入りだったのです。
家が近所でしたから、当然通りがかりに聞こえてしまう訳で、
当時は母と私が習っていたので、
すぐに私だと分かってしまい、
「いさこちゃぁ~ん、別のを弾いてたでしょ、
お稽古の時間が減っちゃうでしょ!」
と注意されたものです。
それと印象に残っているのが
「練習の時は感情を入れない!」
(私はすぐ感情的になって音を遅らせたり、色々やっちゃうので!)
「1音1音 はっきり、しっかり!」
そりゃーそうだけど、
もっと気持ちを込めて弾きたいのに・・・
技術がしっかりするまでは(いつだ??)
淡々と弾くことを言われました。
でもね、
発表会近くなると、
「もっと気持ちを込めて!! もっと激しく!!」
とか言われて、
高校生の私は
えっ? どうやって??と反抗の気持ちを持ったものでした。
今、ひとりで練習していると
57年前のA先生の言葉をそのまま思い出しているのです。
「パッサカリア」は自分でうっとりしやすいですけど、
思い出して強く淡々と弾く練習からスタート。
「乙女の祈り」は7連符とか10連符とかあって指が大変だけど、
しっかり強く100回練習!!
A先生の厳しかったお稽古の内容が
まさか 今の私を導いてくれるなんて・・・と
つくづく思う今日この頃。