追善 | 尾上松也オフィシャルブログ「松也日記」powered by Ameba

追善


今月の舞台は「七世尾上梅幸十七回忌・二世尾上松緑二十三回忌追善」という題がついていて、現松松緑さんが夜の部「外郎売」の中で短い口上を述べていらっしゃいます。


その口上の途中に、「今年は尾上松助さんの七回忌にあたり、何かの縁を感じずにはいられません」とのくだりがあり、とても恐縮しております。

大先輩お二人の追善口上の中で亡父についてを語ってくださるとは、大変有り難く嬉しい出来事でした。


この「外郎売」で僕が曽我十郎という大役を頂戴したのも、亡き父の功績があったからこそと思っております。


松緑さんが演じられる曽我五郎の兄という設定ですので、本来僕の様な若い者がさせて頂けるお役ではありません。仕草や台詞が多くはありませんが、お芝居の終わりの頃に花道から一人で登場して、松緑さんと二人して舞台中央で幾つも見得をするという、大変に目立つ華やかなお役です。



少しでも松緑兄さんのご厚意に応えられる様、一所懸命つとめております。