おのころ心平です。
午前中につづき、
今日は会話形式で、
お肌のこと、徹底してお送りします。
さあ、夕方の部は、
レイコさんの登場です！
レ：レイコさん
お：おのころ
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レ： 今回のテーマは、アンチエイジングなお肌、でしたわね。興味深々ー。
いったいどういうことなのかしら？
お： 今日は、お肌の気持ちになって考えてみようと思ってるんです。
お肌の老化は、大部分は、年齢とは無関係なんですよ。
レ： きゃー、それ、ウソでも信じますわー。
お： 皮膚の構造って何層かになってるの、ご存知ですよね。
レ： はい、上から表皮、真皮、皮下組織でしょ。
お： おお、よくご存知ですね。
それで、いちばん上の表皮も、何層かになってるの知ってますか？
レ： 角質層とかいうあれかしら？ こまかくは覚えてませんけど。
お： 角質層の下は顆粒層、その下に有棘層、その下に基底層があるんです。
レ： 先生、専門用語のオンパレードは嫌われますわよ。
お： す、すみません。
今日の主役は、表皮のいちばん底、基底層の基底細胞さんなんです。
レ： 基底細胞さん、聞いたことは、ありますわね。
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お： お肌のターンオーバーが約２８日周期っていうのはよく聞くでしょ。
レ： はいはい、先生も２８日、お好きでしょ。
お： 個人差があるので、必ずしも２８日きっちりってわけじゃないんですけどね。
２８日とすると、月のリズムとの連動で考えることができるんです。
レ： ま！確かに表皮の４層が、新月、上弦、満月、下弦の４相と一致しますわね。
お： お肌のターンオーバーには、女性ホルモンも大きな影響を与えています。
だから、基底細胞が新月、有棘細胞が上弦、満月・顆粒層、下弦・角質層、
なんて単純な当てはめでは通用しないんですけど。
ただ、月の盛衰と、お肌の一生との関係は何だか参考になりますよね。
レ： それって、基底細胞さんが、生まれ変わっていく様子なのね。
お： 基底細胞さんは、表皮のいちばん下で真皮と接しています。
真皮には血管・リンパ管・神経が豊富で、そこから栄養を受けとって、
細胞分裂したら、「お肌細胞ー！」として誕生するんです。
レ： 何だか楽しそうね。
お： お肌細胞の最初である基底細胞さんはね、円柱形のまるい形をしてるんですよ。
レ： 円柱？ へー。
お： それが有棘細胞（トゲあり）、顆粒細胞（デコボコ）、最後は角質細胞なんて
名前つけられて、どんどん角張った感じになっていくんですね。
レ： あらー、角ばりたくないわ。
お： 形が変形していくのは自然のことなので、ずっと丸いままというわけには
行かないんですけど、でも、この４層のならびがきれいに調和を取れていたら、
これはお肌のキメがそろうということになりますね。
レ： まー、お肌の「キメ」。いい言葉ね。
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お： ２８日間を基底細胞さんの一生になぞらえて、彼女がどんな人生を送るのか、
想像してみましょうか。誕生から角質になって皮膚からはがれてしまうまで、
彼女の人生を調和させるヒケツは何だと思います？
レ： それはやっぱり、一生を通じてきれいになりたい、と思うココロじゃなくて？
お： …。
レイコさんのお肌細胞さんは、しっかりそれを全うしているでしょうね…。
２８日間という一生の中で、彼女も彼女なりの人生のストレスを受けながら
生きて行くんだと思うんです。
レ： 基底細胞さんのストレス？
お： 彼女のお肌細胞として課せられた役割は、外部からの保護ですよね。
レ： はい、皮膚ですものね。
お： 日光、外気、物理的刺激、化学的刺激、いろんな外部要因に反応して、
カラダの内側を守ろうとするわけでしょ。
レ： そうね、がんばってくれてるわね。
お： 強い日射しにさらされたり、外気の変化が強すぎたり…。
そのたびに彼女のカラダはぐっと、緊張するんです。
レ： なんだか臨場感があるわね。
お： その結果、有棘細胞や顆粒細胞になるときの形に影響が出るんですね。
レ： なるほど。緊張したまま上の層に移動すると、形の調和がとれないで、
お肌のキメが荒くなってしまうのね。
お： そうです。メラニンなんかもたくさん出しちゃいますね。
レ： それは困るわ。
お： でもね、有棘層や顆粒層に行く前に、彼女の緊張を解いてあげる方法が
ひとつだけあるんです。
レ： え！？ ナニナニ、それを教えなさい！
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お： 日光、外気、いろんな刺激にもめげず、何とかがんばっている基底細胞さんを
支えているものって、何でしょうね？
レ： だから、きれいになりたいという気合じゃなくて？
お： むむ。気合…。うーん、僕は、月のリズムだと思うんです。
太陽から与えられる緊張に拮抗するためには、やっぱり月でしょ。
レ： 月のリズムが、お肌の緊張を緩和してくれるわけ？
お： そう。あー、今日は緊張したなー、日射しも強かったなー、と感じた日は
その日の月を眺めて、できれば月光を浴びる。そしてしっかり眠る。
きっとお肌の細胞は、それでかなり安心してくれるはずなんです。
レ： それで、本当に美しいお肌が手に入るのかしらー？
お： その日の緊張はその日のうちに、ってことですよ。そういう意識が重要なんです。
彼女達も、いつまでも基底細胞のままでいることはできない。いずれ、トゲあり、
いや有棘ですね、そして顆粒と変化していくわけですから、なるべくストレスを
持ち越さないでいくと、結果、全体としてお肌の調和がとれるというわけです。
レ： 基底細胞さんに、美しく歳をとらせるってことかしらね。
お： そうですね。２８日間しかない彼女の一生。けど、彼女たちの人生の積み重ねが、
今日のお肌をつくっているわけですからね。
基底細胞さんは、表皮の底で「細胞分裂」して誕生しますから、ひとつひとつの
人生のメッセージというのはちゃーんと受け継がれていくんですよ。
こんな刺激に緊張しちゃったわよとか、
これはトラウマ的ストレスだったわー、とか…。
レ： んー、そんなの受け継げなくてもよろしい。
お： ただ、彼女達が２８日間で生まれ変わるってことは、やり直しのチャンスも
与えてくれてるってことです。
日本人女性の平均寿命って、日数にすると３万１千３２０日になるんですよ。
２８日周期で計算すると１１１８回もの基底細胞さんの生まれ変わり、個人差
を考えてターンオーバーを最大６週間と計算しても、７４５回ものリズム。
レ： そんなに生まれ変わるのね。
お： そう、それだけやり直しのチャンスがあるっていうことです。
いちど、２８日を自分の人生に見たたて、私ならどうやって過ごすかーを
基底細胞さんの一生になぞらえてみることをやってみましょうか。
その時の指標は、月のリズムですよ。
レ： 基底細胞さんの成長の過程を、月のリズムに沿って見守ってあげるってことね。
お： そう、時には過去の２８日周期の中で起こったトラウマ的刺激なんかとも
向き合ったりしながらね。
うまくいったら、年齢に関係なく、美しいお肌をつくることは可能なんです。
レ： わかったわ。アンチエイジングのためなら、やってみようかしら。
お： ぬー、レイコさんならやり遂げそうな気がしますよー。
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