劇団昴の舞台を始めて見たのが去年でした。
去年の劇団昴の公演は「ラインの監視」でした。
私達の英会話サークルの中に、女優の久保田民恵さんが
いて「ラインの監視」に出演すると言う事でした。
始めは、どうせ素人に毛の生えた様な舞台だろうと思い
観劇に誘われましたが、用事があると断っていました。
「ラインの監視」の公演が近くになった時、ランチをしてから高円寺の劇場に
行きたいので、私に適当なレストランを知らないかと振られました。
高円寺に行くのでしたらと、東京駅周辺を探し東京駅地下の
神戸屋レストランをお勧めしました。
結局英会話メンバーの方達と、ランチを食べて「ラインの監視」を
一緒に見に行く事に成りました。
「ラインの監視」を見て大変感動し、どうせ素人の舞台なんて
失礼な事を思った事を、改めさせられました。
去年の劇団昴の公演「ラインの監視」の舞台です。
白のドレスで座っている女優が、久保田民恵さんです。
原田製茶のCMに出ていると言えば、分かる方が居ると思います。
今回の「谷間の女たち」はチリの軍事政権時代の話です。
村に住む男達は軍隊に連れて行かれ、皆消されてしまいます。
軍隊は男達を殺した事を隠します、それも残虐なやり方で。
ある時女たちが洗濯をしている所に、死体が流れて来ます。
その死体から女たちの夫、父、祖父、兄弟が虐殺された事を知り
軍隊に抵抗をします。
その先頭に立った、久保田民恵さん演じる婆さんです。
最後には虐待された孫と一緒に、軍隊の隊長に銃殺されます。
とても暗くて重い内容ですが、最後に銃殺される時の婆さんが
孫に話をする時に胸が詰まって来て、涙がこぼれました。
「谷間の女たち」は全9回公演ですが、舞台が終わった後演出家の森新太郎さんと、主役の俳優達のポストショートークが、30分ありました。
見終わった衝撃が、今でも残っている舞台でした!