【Q&A】暑い季節です。子供の熱中症が心配です。対策を教えて下さい | おのぼり小児科・アレルギー科クリニック 毎月のニュース

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Q:暑い季節です。子供の熱中症が心配です。対策を教えて下さい?

A;汗腺の数が体表面積あたり大人より密集している小児では、発汗量が多くなります。しかも、小児は大人より背が低いので、地面の熱くなった熱の影響を受けます。アスファルトでは50℃位まで上昇します。大人より熱中症になりやすいと言えます。

機嫌が悪く泣いてばかりいたり、泣いているのに涙の量が少なかったり、汗をかくはずの状況なのに汗が少なかったり、おしっこの量が少なかったり、おしっこの色がピンク色だったり、微熱が出ている場合は熱中症が疑われ、体内の水分が少なくなっている徴候です。

涼しい所に寝かせ、体を冷やし、小児用の補水液(電解質を含む。特に塩分)を与えます。意識がもうろうとしているようであれば救急車を呼んだ方が良いでしょう。予防は水分のこまめな補給ですが、乳幼児は水分だけで満腹になってしまいますので、食欲が低下してしまいます。


また、氷などで胃腸を冷やしすぎると胃腸の動きが悪くなり、食欲が低下してしまいます。ブドウ糖、タンパク質、脂質をバランス良く摂取しなければ、子供の健康な発育を妨げてしまいます。

そのためには、乳児では離乳食をしっかり取らせる必要があります。食前の水分を控えめにして、食事中も水分を取り過ぎないように心がけて下さい。便の回数が1日2,3回なのに、便が緩い時は水分摂取が多すぎることが原因の時があります。

健康の基本は食事と睡眠をしっかり取ることです。乳幼児では昼寝も必要です。食事と睡眠をしっかりとり、生活リズムを崩さないことが熱中症対策でも大切です。水遊びをしていても、外にいるだけで汗をかいています。適度に休憩を取らせ、水分をまめに与えましょう。、