チャイコフスキー記念東京バレエ団佐々木忠次団長が亡くなったと、先程友人から知らせがありました。
私は20歳から29歳まで東京バレエ団に在籍していました。
バレエ団時代に私の中のバレエ、舞台の価値観をしっかり培ってもらったと思っています。
初舞台は、シルヴィギエムさんと、高岸直樹さんの「白鳥の湖」の3幕の貴族でした
そして、その年の夏に世界バレエフェスティバルがあり
ルグリとルディエール
のラコット版ラシルフィードのコールドを、セカンドキャストだった私達は一回だけ踊らせてもらい、その時が初めてポアントで舞台に立たせてもらった時でした。三重県から出てきて数ヶ月の私には信じられないような恐ろしい、経験でした
(これが、ちょろりとやってしまって
謝りにいったんですけれど
)そのバレエフェスティバル、自分の出演した日を除いて、佐々木団長が
「勉強なんだから全ての日を見なさい」
と言って下さってAプロ、Bプロ全て5階から立ち見させてもらいました。
同じ演目を数日続けて踊るプロのダンサー達。
一定のしっかりした水準の上での、前日からの修正、また躍りは日々違うということ、そう感じた場面、感じさせてくれたダンサーを今も覚えています。
それから、多い年は年間100本弱、いろいろなところで、数々の名だたるオペラハウスで、素晴らしいゲストの方々とたくさんの舞台をふませて頂きました。
その頃のお写真をちょいと


カブキ。
どこでしょ
スカラ座でしょうか

マラホフとイヴリンさんとのジゼルだったようです


ギリシャのパルテノン神殿のふもと、野外の時のレッスン後、か前です


どこでしょ。またまたスカラ座でしょうか


どこかのスタジオです。
若かりし日はルルベも高かった


本当に素晴らしい舞台にたくさんたくさん立たせて頂きました。
そこでの経験、得たもの、感じたこと、歳を追うごとにますます貴重なものだったと、そして今のバレエに対する想いの礎をつくってくれたんだと、しみじみ感じています。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈り致します。