カーネーション総集編を見て以降、尾野真千子「小原糸子」ファンになった
今は尾野さんの出演DVDを根こそぎ!!収集し、夜な夜な見てます。
そこで、(女優)尾野真千子・考 ということで、彼女の役者としての姿を少しずつ考えていこうと思う。


今現在、チェックした彼女の年代別の出演作品は

恋する日曜日 第1シリーズ 第24話「ゆらゆら~バカンスはいつも雨」(2003年9月、BS-i) - 浜子 役

クライマーズ・ハイ(2008年、原田眞人監督) - 玉置千鶴子 役(ヒロイン)

外事警察(2009年11月 - 12月、NHK土曜ドラマ) - 松沢陽菜 役

真幸くあらば(2010年1月9日公開、御徒町凧監督) - 川原薫 役(ヒロイン)

トロッコ(2010年5月22日公開、川口浩史監督) - 主演・矢野夕美子 役

Shikasha(2010年 / 短編、平林勇監督) - 主演・母 役

心中天使(2011年2月5日公開、一尾直樹監督) - 主演・アイ 役



尾野真千子・主演 で、映画 劇場版 「カーネーション」を見てみたい! 尾野真千子・主演 で、映画 劇場版 「カーネーション」を見てみたい!

$尾野真千子・主演 で、映画 劇場版 「カーネーション」を見てみたい!

「恋する」の浜子役は、コミカルな現代っ娘で
やっぱり、2008年の映画祭で助演賞もとったクライマーズ・ハイの玉置役で、アツイものを秘めながら
組織の中で自分を抑制した演技をしたのが、彼女の女優キャリアにおける、ひとつのターニングであった
のは間違いない。

それまでの「こういう女性を演じてみて」という世界から、そう、尾野真千子の持っている世界の上で
配役を演じるという、彼女の存在を前提にした芝居が周囲からも求められるようになったのだろう。
存在感が高まった。

だが、この「内に秘めた」抑制された、しかも多くは東京弁での演技は 彼女の持つ”現在状況”の
延長線でしかなかった、それぞれの配役の中で与えられる演出者からの「お題」を考えて演じる
なにか、宿題や、課題のレポートを懸命に仕上げていくような姿がそこにはあった。

こうして、いくつかの作品を見比べて、わかったことは
「カーネーション」で尾野真千子は 確実に自分の中では育てることの出来なかった
まったく違う「小原糸子」という魂みたいなものを新しく生み出したということだ、
そして、それが 彼女自身の潜在意識の中で密かに憧れていた生き方とシンクロナイズされ
爆発的にそのエナジーを増幅させていったような気がする。

実際には手に入れられなかったもう一つの 尾野自身の分身のようなもの
だからこそ、「糸子」は 思い切り振り切れた演技、表現として結実したのではなかろうか。

きっと、「糸子」を演じた尾野さん自身が、いちばん充実した達成感、爽快感を感じて
撮影が出来たのではないだろうか?

今、新しい仕事をしながら 彼女は 自分の心の中に 生み出したもう一人の「糸子」という
存在とどんな向き合い方をしているのか、とても気になる。