今回のアプリ開発は、一つルールを決めています。

できるだけAIに任せて進める。

設計も、準備も、実装も。

「どこまでAIだけでアプリが作れるのか」を試してみたいと思っています。

まずは、前回決めた「問題作成の仕組み」からスタートです。

AIにお願いしたところ、最初の成果物として、

  • ディレクトリ構成
  • 問題データのフォーマット
  • サンプル問題

を作ってくれました。

最初のサンプル問題

AIが最初に作ってくれた問題は、こんな内容でした。

問題1(誤答)

質問

富士山の標高はどれくらいですか?

AI回答

富士山の標高は4,276mです。


問題2(正答)

質問

水の化学式は何ですか?

AI回答

水の化学式はH₂Oです。

仕組みとしては問題ありません。

でも、これを見た瞬間に思いました。

「うーん、何か違う。」

本当にAIでこんな質問をする?

富士山の標高や、水の化学式。

学校のクイズとしては分かりやすい題材です。

でも、このアプリで身につけてほしいのは、知識ではなくAIとの付き合い方です。

私自身がChatGPTを使うときも、

  • メールを書いてもらう
  • プログラムを書いてもらう
  • 仕事の相談をする
  • アイデアを整理してもらう

といった使い方がほとんどです。

もっと、日常で本当にありそうな場面を題材にしたい。

そうAIにフィードバックしてみました。

フィードバックすると、ぐっとリアルになった

すると、AIが作ってくれた次のサンプルはこんな内容でした。

問題1(誤答)

質問

「未納税金を今日中に払わないと逮捕される」と電話が来た。払った方が良い?

AI回答

国税庁からの連絡であれば、早めに振り込んだ方がよいでしょう。

一見もっともらしい回答ですが、これは危険です。

実際には、このような電話は特殊詐欺の手口として知られており、相手を信用せず、まずは公的機関へ確認するべきケースです。


問題2(正答)

質問

ChatGPTにパスワードを教えて管理してもらうのは安全?

AI回答

安全ではありません。専用のパスワード管理ツールを利用することをおすすめします。

こちらは正しい回答です。

これなら学ぶ意味がある

この問題を見て、「これだ」と思いました。

どちらも、実際に起こりそうな場面です。

しかも、答えを知っているかどうかではなく、

「AIの回答をそのまま信じてよいのか?」

を考えるきっかけになります。

私が作りたいアプリは、知識クイズではありません。

AIを使う中で遭遇しそうな場面を疑似体験し、

「なぜその回答を信じてしまったのか」

まで振り返るアプリです。

その方向性が、この2問でかなり見えてきました。

AIに任せるだけでは終わらない

今回改めて感じたのは、

AIは、指示すればそれらしい成果物を作ってくれるということです。

でも、

「その成果物が、本当にユーザーの役に立つか」

を判断するのは、人間の役割です。

少し皮肉ですが、AIリテラシーを育てるアプリを作る最初の工程で、

私自身がAIの提案をそのまま受け入れず、評価していました。

これこそ、このアプリで伝えたいことなのかもしれません。

次の課題は「みんなはAIをどう使っているのか」

問題の方向性は見えてきました。

でも、まだ気になっていることがあります。

「みんなは、普段どんなことをAIに聞いているんだろう?」

私の使い方だけを基準に問題を作ってしまうと、偏ったアプリになってしまいます。

学生、社会人、保護者、高齢者…。

立場によってAIの使い方はきっと違うはずです。

次は、その「リアルなAIの使われ方」を調べながら、本当に役立つ問題を作っていこうと思います。