今、世間の関心を集めているのは、松本人志さんと伊東純也選手が、ツートップだと思う。
2人とも似たような分野の問題で話題なのだが、私は世間の反応の違いに疑問というか、違和感を感じる。
私が感じるのは、松本人志さんに比べて伊東純也選手の擁護が思いの外多いということだ。
これは当たり前かもしれない。
伊東純也選手は現役のサッカー日本代表であり、若くどちらかというと男前か。陰キャラというイメージもあるらしい。
対して松本人志さんは60歳と高齢の部類であり、お世辞にも男前ではない。またスポーツ選手ではなくお笑いだ。
そしてこれが伊東純也選手と松本人志さんを区別する特長であり、伊東純也選手が擁護されやすい要因なのだと思う。
しかし松本人志さんと伊東純也選手を一緒にできない明確な理由がある。
松本人志さんは、今のところ誰にも訴えらていないが、伊東純也選手は2人の女性に既に刑事告発されているのだ。
もちろん刑事告発は、有罪を意味しないし、女性達が虚偽告訴で有罪になる可能性もある。
しかし伊東純也選手が刑事告訴されていることは、やはり見逃せない最重要事項なのだ。
だから松本人志さんの件は、名誉毀損になるかもしれないが、伊東純也選手の件は、より重要性が重い。
万が一伊東純也選手が裁判で負ければ、伊東純也選手は刑務所に行かねばならない。準強制性交容疑は執行猶予もつかない。
これは松本人志さんの件との明確な違いだ。
刑事事件であることからその結果が世間に与えるインパクトの大きさでも、伊東純也選手の件は松本人志さんとは比べ物にならないぐらい、重要な事項であるのだ。
人気がある伊東純也選手を擁護したい気持ちは分からないでもない。
しかしオリンピック金メダリストの内柴正人選手のような前例もある。
私は刑事告発されている人を影ながら応援するならまだしも、イメージとか人気とか曖昧な理由で安易に擁護するべきではないと思うし、まして告発した女性を誹謗中傷するなど言語道断だと思う。
それこそ裁判を受ける権利や基本的人権を揺るがすものである。
また人気のあるスポーツ選手や代表選手を特別扱いする風潮や、あれだけすごい実績を持つ人が悪いことをするはずがない、というような全く根拠のない考えは、百害あって一利なしであることを、肝に銘じた方が良いと思う。