私は、髪を結ぶことが嫌いでした。
中学でも高校でも、髪が長いと
校則で結ばなくてはいけなかったので、
中学では結ばなくていいようにボブにして、
高校ではいやいや結んでいました。
髪は、私のコンプレックスを隠してくれるものでした。
顔や輪郭をいい感じに隠してくれるので、
髪をおろしているほうが盛れるし、落ち着きます。
だから、晴れて大学生になってからは、
ずっと髪をおろしていました。
夏になって、暑くても、
絶対に髪を結びたくない、と強く思っていました。
だけど、最近になって
ポニーテールも悪くない、と思うようになりました。
自分のコンプレックスを隠す方法は
髪以外にもあって、
例えばメイクをしたり、おくれ毛を巻いたり。
それに、髪を結んだ後にシュシュをつければ、
地味な感じもなくなるし、
耳元が見えるからアクセサリーも映えてくれます。
今年の猛暑に耐え切れず、仕方なく髪を結んだのが最初でしたが、
以前より自分に自信がついたこととか、
新しいことを試してみようと思うようになったこととか、
そういう自分の変化に気づくことができました。
視界が明るいのが苦手だったけれど、今はそうでもなくて、
むしろ視界が明るいほうが気分も明るくなる気がして。
前を向いて、人と目を合わせられるようになったのが、
なんだか嬉しいです。
成人式くらいまで、もう少し髪を伸ばすつもりでいるので、
これからもポニーテールにはお世話になりそうです。