10342: 「リースバック」で騙される高齢者続出の深刻 | 温故痴人のブログ

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テレビでよく見かけた

ヤクルトの古田元捕手のCMに

「ハウスリースバック」と言うのがありましたが、

今はどうなのでしょうか?

 

 

老後、年金だけでは

現金が心配な持ち家の住人は

「家を売却してもそのまま住み続けられる」という案内に

喜び勇んでいるというストーリーです。

 

私の年齢になると

新たに賃貸住宅に入居するのは難しくなります。

 

大家さんにとっては、

孤独死の心配も家賃の滞納も・・・・・

 

心配になるのでそれは理解できます。

 

「自宅を売却して、そのまま沁み続けられる」と言う話には、

隠されたことがあるとの話をよく聞きます。

 

 

まず、買取価格が

相場の半額程度までの査定ではとの話に、

また、当初家賃は安くとも、更新時はどうなるのか判りません。

 

グ~ンと家賃も値上げされたり、

その不動産も転売されて賃貸条件が変わったりと心配事が・・・・

 

「上手い話には落とし穴がある」ことと考えなくては・・・

 

 

不動産業者が

お客様の利益を優先させるはずもなく、

会社のことを最優先するだけですから。

 

私の知人に、

一人っ子で障害児の父親がいます。

 

自分も肺がんに罹患し、

子供の先行きは妻に任せるとの計画を立てていましたが、

その妻が

突然本人よりも先立ち、

人生設計が狂ってしまいました。

 

その彼は、

まず、自宅を売却し、

直ぐ入居できる公団住宅に急遽入居しました。

 

その次に、

公営住宅の障碍者枠で家賃の安い福祉住宅に入居し、

子供の終の家と

自宅売却資金を子供に委ねたようです。

 

父親の厚生年金は

子供には継げませんから、

これまでの貯えや住宅売却資金は子供の将来を考えても

親の出来る最後の手段かもしれません。

 

生命保険の

死亡保険金はどの程度あるかは知りませんが・・・・

 

その彼は

昭和15年生まれの今85歳の筈です。

 

お陰様で我家の家計は、

今のところ、

厚生年金の不足分は退職金を取り崩しながら、

日々の生活をやり繰りしていますが

いつまでも持つか心配です。

 

この先、

私が旅立ち、家内も一人で

自立できないような体調になれば、

息子が近くに住んでいますので、

家内と同居か

老人施設への案内もしてくれるでしょう。

 

その時の資金には、

ハウスリースバックではなく、

「自宅売却」と言う手段で施設の費用にも・・・・・

 

永らく掛け続けてきた

厚生年金があるだけ、家内はまだ幸せ者かもしれません。

 

 

 

 

2025.06.11:  NO:10342

 

【参考引用】

「リースバック」で騙される高齢者続出の深刻…家を追い出されるケースも

公開日:2025/05/27 06:00 

 

 

一見リースバックは魅力だが、実は普通の売却よりも不利な条件

拡大する

 持ち家に関するトラブルが頻発している。国民生活センターによると、昨年度の相談件数が2019年度の10倍程度まで増えているのが、「住宅のリースバック」関連だ。

 

 リースバックは自宅を売却すると同時に賃貸借契約を結び、家賃を支払うことで住み慣れた我が家で暮らし続けられるというもの。自宅売却によって住宅ローンを完済し、捻出した資金で老後の生活費を工面できるほか、特に単身者にとって生前に資産整理できる利点も大きい。

 

 高齢になってから持ち家を売却してしまうと、新たに賃貸物件が借りづらくなるが、リースバックなら引っ越しや固定資産税の支払いが不要。需要は増加傾向にある。

 

 しかし、相談者の7割超が70歳以上で、認知症の高齢者が強引な勧誘や、相場より大幅に低い売却価格で契約を結ばされるほか、定期借家契約によって更新時に家賃が値上げされるなど、大家の意向で中途退去を余儀なくされるトラブルも見られる。クーリングオフができず、元に引き返せないのも盲点だ。

 

「リースバックはエリアや物件の築年数や状態によって売却額が左右されます。人生100年時代と言われる中、契約者が亡くなるのが5年後か20年後か分からない上、亡くなった時の不動産市況が不透明であるなどのリスクから、現状の相場より大幅に安い金額が見積もられる。普通に売却するより不利な条件になってしまいます。地方都市や交通利便性の悪いエリアの物件だと、査定額はより低くなると思われます」( 不動産アナリスト・長谷川高氏)

 

「リバースモーゲージ」でも…

 

 その他、持ち家を資金化できる手段にリバースモーゲージなどがある。リバースモーゲージは持ち家を担保に一括もしくは定期で融資が受けられ、リースバックと異なり、名義はそのままで住み続けられる。毎月の支払いは利息のみで契約者が死亡後、物件の売却もしくは相続人が一括弁済する仕組みだ。

 

「リバースモーゲージの借入金利は2.5~5%で設定されているので、当然、住宅ローン金利より高くなります」(長谷川高氏)

 

 ただし、リバースモーゲージの融資は事業や投資に使えないなどの縛りがあるほか、契約者の所得や年齢制限が厳しく、抵当権が設定されていると利用できない。敷居の低さでリースバックが脚光を浴びているが、判断力が低下したお年寄りへの長時間にわたる強引な勧誘や、単独で不利な契約を強いられるケースが後を絶たない。