10177:童話『おしいれのぼうけん』 | 温故痴人のブログ

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つい先日

「おしいれのぼうけん」と言う

童話・絵本の紹介するNHK教育テレビの放送を見ました。

 

閉鎖された空間、

「押し入れ」

子供にとっては冒険の宝庫と言う。

 

私にも思い当たるような記憶がある。

 

妹が生まれた時の田舎の家は新しく、広かった。

 

しかし、

親父の機関車との踏切事故の結果、

我家は一気に転がり落ちた境遇となってしまった。

 

田舎から

夜逃げするように西宮市に

引っ越ししてきて、

暫くは地獄のような生活でした。

 

その後、市営住宅に当選し、

新しく住み着いた家は6畳と4畳半の2Kの新築住宅でした。

 

今から見れば

それでも狭い家でしたが、

私達にとっては天国のような感覚です。

 

押入れが二段と天袋もありました。

 

親父は

そこを改装し、子供部屋にしてくれました。

 

私は一番下の段、

妹たちは上の段を半分に区切り、二人が入りました。

 

弟は一番上の天袋でした。

 

所謂、

それぞれの子供たちは

狭いながらも個室感覚です。

 

当然、

妹や弟は座ることが出来ない狭さです。

 

一番下の

私の個室は、まるで秘密基地です。

 

天井に

アイドルのブロマイドを張り付け、

個人的な宝物を隠しました。

 

当然、エロ本も・・・・・

 

ある時、

妹の友達が数人我家にやってきました。

 

その友達たちは、

皆さん、

大きな一戸建てに住んでいる裕福な子供達です。

 

皆、自分の部屋も持っています。

 

そんな友達は

逆に押入れの秘密基地に興味を持ち、

入って楽しむ始末です。

 

そんな環境を

親父も妹も恥とも思わず、

開けっぱなしの我家の家風?でした。

 

普通なら、

恥ずかしいと思うようなところでしょう。

 

私も

この「おしいれのぼうけん」というタイトルから

思い出が蘇りました。

 

狭い空間は恐怖心もありますが、

冒険心も湧きます。

 

何とも懐かしい押入れです・・・・・・・。

 

 

 

2024.12.28   NO:101767

 

【参考引用】

押し入れの冒険

『おしいれのぼうけん』は、ふるたたるひ(古田足日)・たばたせいいち(田畑精一)著による絵本、童話である。1974年と1980年に童心社より出版され、2012年夏には累計部数が200万部を突破した。出版50年となる2024年時点の発行部数は250万部。

 

"集団の中で子どもは育つ"をコンセプトに、子どもの生活を子どもの側から描いた絵本という新しい絵本シリーズ(絵本 ぼくたちこどもだ)を制作するために、古田、田畑、編集者の3人は保育園を取材してまわる。いろいろな話の中に、「子どもを押し入れの上下に入れた話」や、人形劇の「ねずみばあさん」を子どもたちが心底怖がるという話があった。これらに触発されて、古田が「子どもの心の中の冒険」という独創的な物語を書き上げた。古田はこの冒険について「甲賀三郎の話」やオオクニヌシにある「根の国(地下の国)」から「母親の胎内」「薄くらがり」に通じる「押し入れ」で試練にあい、新しい力を獲得するという神話的展開を考えていた、と説明する。