9691: 「毒を持って毒を制する」ハブ毒の効果 | 温故痴人のブログ

温故痴人のブログ

ブログの説明を入力します。

先日、

国内で初めてのアルツハイマーの治療薬が

承認されたと聞いたが、

また、ハブ毒からアルツハイマーの原因となるアミロイド β

分解する作用を見つけたとのこと。

 

 

 

これこそ

「毒を持って毒を制する」の諺が生きています。

 

この先に、

進行を遅らせることより、

病原を根本治療できる薬が開発されることを望みたい。

 

出来れば早いうちに

薬の開発成功の話を聞きたいものです。

 

私が生きているうちに・・・・・・・

 

2023.09.07  NO:9691

 

 

 

【参考引用】

ハブ毒でアルツハイマーの薬

ハブ毒から得た酵素によりアミロイド β を分解 ~アルツハイマー病治療法開発への貢献に期待~

2023年8月31日 11:00 | プレスリリース・研究成果

 

ハブ(Protobothrops flavoviridis)の粗毒から、金属イオンアフィニティー法(注1)を用いて蛇毒メタロプロテアーゼ(SVMPs)(注2)を精製しました。

SVMPsは、アミロイドβ(Aβ)(注3)を無害なペプチド断片へと分解し、ヒト培養細胞からのAβ産生量を大幅に減少させることを発見しました。

ハブが独自に進化させたアミロイドβ分解プロテアーゼであるSVMPsを用いたアルツハイマー病治療法(注4)の開発に結びつくことが期待されます。

【概要】

 

 ハブが進化の過程で獲得した多様な毒成分の主要な成分は、蛇毒メタロプロテアーゼ(snake venom metalloproteinases, SVMPs)というタンパク質分解酵素です。SVMPsは、ヒトに存在するADAMs (a disintegrin and metalloproteinases)ファミリータンパク質と共通の祖先に由来します。

 

 東北大学大学院農学研究科の二井勇人准教授と小川智久教授のグループは、ADAMsがアルツハイマー病の原因となるアミロイドβ(Aβ)の生成を抑制するプロテアーゼとして知られていることから、SVMPsの医療応用の可能性を探りました。

 

 本研究グループは東北大学学際科学フロンティア研究所佐藤伸一助教、東京大学大学院薬学研究科富田泰輔教授との共同研究により、SVMPsがヒト細胞からのAβ生産を大幅に減少させることを明らかにし、有毒なAβを短いペプチド(p3)に変換する切断部位を特定しました。さらに、試験管内でAβのアミロイド線維を生成させる実験から、SVMPsはアミロイド線維を分解しないものの、アミロイド線維の生成を抑制することも明らかにしました。今後の研究によって、Aβ分解プロテアーゼを用いた治療法の開発に役立つことが期待されます。

 

 本研究成果は、日本時間2023年8月12日に科学雑誌Toxinsに掲載されました。