1093:初体験(鯰の刺身) | 温故痴人のブログ

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奥穂高周辺の食事のおもてなしは、
これまで「朴葉味噌」の焼き味噌でした。

ネギを振り掛け、
少しのミリンで溶いて、
七輪で焼きながら端から食べていきます。

これさえあれば、
ご飯が何杯でもお代りしたくなります。

私はこれが大好きです。
いつも土産にはこれを買って帰ります。

以前には、雰囲気を出すために
七輪も買って帰り暫く使っていましたが、
味噌の違いでしょうか、朴葉が無いからなのでしょうか
現地で食べるような美味しさが感じられません。

今回、
最初の夕食に、見慣れないお造りが出てきました。

海から遠く離れた山中なので、
マグロやタイやイカの刺身は期待していませんが、
頭が付いていないので素材が判りません。

私は、
悪食で嫌いなものがないので問題はありませんが、
家人は好き嫌いの好みがはっきりしています。

鶏は駄目、鯉も駄目、
アユも甘露煮や塩焼き以外は好みません。

身は、白身で見た目には鯛のようですが、
食感では、あの歯ごたえがありません。

家人も恐る恐る箸を付け、
食べていますが不思議な顔をしています。

どうも歯触りに微妙な感じがするのでしょう。

「この白身の刺身の正体は何?」と聞けば
「鯰よ」と言う。

私の育った田舎には鯰がいませんでした。
大概の野生の生き物は口にしているのですが、鯰は初体験でした。

そう言えば、
その姿をまともに見た記憶もありません。

家人も、
一度口にしたお造りを吐き出す訳にもいかず、食べていましたが、
肉質が柔らかいものの変な癖はありません。

文句も言わずに、最後まで食べていました。

普段、
「鶏は嫌や、鯉は嫌や」等と言っていますが、
きっと食わず嫌いなのでしょう。

「鶏は殺すところを見たし、独特の臭いが嫌い」
ほざいていますが、
今の北朝鮮に拉致でもされれば、
贅沢は言っておられません。

生きるためには、
鶏どころかネズミでも御馳走になりそうですが・・・。

私は躊躇しません。
どんな所に行っても生き延びるつもりです。

「四ツ足であれば、机以外は何でも食べられる」
豪語する中国人ではありませんが、
食べられるものであれば、美味しく頂けそうです。

そのお陰でしょうか、
家人の料理に文句を付けることもなく、
やがて、40年間が過ぎようとしています。

(しかし、これは内緒です)


2014.09.02 NO:1093




これが鯰のお造りです。



今回もお土産にした朴葉味噌



岩魚の姿造り(淡白な味)


山女?笹の葉包み焼き(味噌味)