タバコの弊害は、
言われだしてから、
既にもう何十年が経ったことでしょうか。
タバコ専売法(まだあるのでしょうね)の為、
個人が勝手に製造したり、売ったりすることは禁じられています。
酒税などよりも、
税金の占めているウエイトが高いので、
国としては安定した税収源なのでしょう。
近年は、
昔と違ってタバコも高くなりました。
このまま進めば「1000円/箱」もそう遠くないことでしょう。
値上げと共に
禁煙する人も増えたのでしょうが、
若者や女性が新たな喫煙者になっています。
「健康に悪い、胎児や子供たちの間接喫煙が悪い」と
世間から嫌われ、職場、病院、公共施設、
さらに交通量の多い舗道上などでも禁煙場所が増えています。
特に、気の毒なのが、
長時間乗らざるを得ない海外旅行中の飛行機内です。
これほど、周囲から嫌われ、
健康を害しながらも高い税金を支払い続けるのは、
奇特な人ばかりです。
消費税は10%に値上げされるのは確実な状況の中、
実に頭が下がります。
追い討ちを掛けるように、
「たばこを吸う人は認知症になる危険度が2倍に高まる」との
調査結果が出ました。
確かに、
タバコを吸えば毛細血管が収縮し、
「手先の体温が下がる」とも言われています。
痴呆症の原因には、
「アルツハイマー型」と「脳血管性型」があるとも聞きました。
特に、
脳血管性の痴呆症は、
小さな血管が閉塞することから、
その部分の脳細胞が死滅して、
行動に痴呆症状が起きると聞いたことがあります。
喫煙経験のない実母も「脳血管性痴呆」と言われ、
閉塞している場所が、あちこちに見受けられ
「まだら痴呆」などとも言われました。
喫煙は、
小さな脳梗塞の発生をきっと助長させるのでしょう。
ここまで危険性などを指摘されてもなかなか止められないのが、
喫煙の習慣なのでしょうね。
私は、ある日、禁煙を思い立ちその日を境に禁煙をしました。
意志の強い人です。(この部分は、自画自賛です)
それから、25年ほど過ぎましたが、
今でも夢の中では美味そうに咥えている夢を見ます。
なかなか立ち切れないものなのですね。
家人からは、
禁煙についてはお褒めいただけますが、
「お酒もやめれば血糖値、血圧にもよく、
お金も、少しは貯まったのに」と過大な要求を受けています。
何もかも止めれば、人生何の楽しみがあるのでしょうかね~。
女性問題は、
当然、許されないのを判っていますが・・。
「これ(タバコ)止めますか、それとも人間止めますか」
この標語は、
麻薬・覚せい剤の誘惑に対する警告でしたね。
2014.06.14 NO:906
【参考引用】
14日の日本老年医学会で発表した。かつて喫煙は認知症を減らすとの報告があり、近年、それを否定する報告も海外で相次いでいたが、日本人対象の研究でも、たばこが認知症のリスクとなることが示された。
今回の調査は、1988年時点で認知症でなかった福岡県久山町の高齢者712人の集団(平均年齢72歳)を15年間追跡した。また、この集団の15年前(72~73年、平均年齢57歳の中年期)の健診記録を照合。中年期、高齢期の喫煙状況と認知症発症の関係を調べた。
追跡期間中に認知症を発症したのは202人。中年期、高齢期の各時期で「喫煙」「過去に喫煙歴あり」「非喫煙」に分けて分析すると、喫煙者は非喫煙者に比べ、認知症の発症リスクが2倍になった。過去に喫煙歴がある人と非喫煙者では明確な差はなかった。
2014年06月14日 15時36分