振り込め詐欺、
「新手口」とのタイトルに目を奪われて、
この先、被害者にならないために
この種の情報は精読しています。
しかし、
最近は犯人より、
引っかかる方の「被害者に腹立たしさ」を感じます。
こんな表題
『祈とう名目で「酒と現金送って」』でした。
内容を読んでみると、
「宝くじ当選を祈願する祈祷料の名目」と言う。
また、その後「ドバイの宝くじの(当選金配当の)権利を譲渡する」等の
言葉に乗せられて、謝礼と供物を一緒に送ったという。
何と馬鹿な話なのでしょうか。
不謹慎かもしれませんが、
こんな言葉に騙されて、
現金や供物を送ってしまうご老人(自分を棚に上げていますが)
の精神状態はどんなものなのでしょうか。
我家でも、
あまり偉そうなことは言えません。
家人の実家は、江戸時代に建てられたような古い家です。
今では珍しい「茅葺き」の母屋があります。
夏は涼しくて過ごしやすい母屋です。
近年、吹き替え職人や材料も手に入らないので、
茅の上にトタンを張っています。
家を守っている叔母は、
訪問した業者から「塗装しませんか」と呼びかけられ、
高かったけど「塗装もしなければと」契約したそうです。
その額は100万円の工事費でした。
この話を妹にしたところ
「前は10万円で塗装ができた。10倍の金額は高すぎる。ぼったくりやないの」と
指摘され、慌てて解約に走り、
消費生活センターの支援も得て事なきを得ましたが・・・。
叔母は寂しかったのかもしれません。
それかセールスの押しに負けてしまったのでしょう。
年金生活者ですから、
大金は支払えません。
しかし、これが悪質な業者であれば解約まで一苦労があったことでしょう。
今回のケースは、契約の次の日に判明したので早く手が打てたのが幸いでした。
妹からは
「これからは、一人で判断して契約をしたらあかんよ」と
厳しく注意されていました。
実家は、振り込め詐欺には
引っかかることはないでしょう。
それは、まとめて送るような
大金を持ち合わせていませんからですが・・・。
2014.05.21 NO:840
【参考情報】
新潟県警村上署は19日、村上市の70代女性が、宝くじ当選を祈願する祈とう料の名目で、現金176万円と米や酒(計1万9000円相当)をだまし取られる被害に遭ったと発表した。県警によると、全国でも数例しか確認されていない手口といい、同署は「現金を怪しまれずに送らせるために米や酒と一緒に要求している可能性がある」とみて警戒している。同署によると、女性は2月下旬、東京都内の会社から自宅に届いた「開運祈とう」をうたう封書を見て会社に電話したところ、男から「祈とうで宝くじが当選する」と説明を受けた。その後「ドバイの宝くじの(当選金配当の)権利を譲渡する」との電話があった後、4月初旬に「くじが当選した。1260万円の当選金を配当するのでその1割を謝礼として供え物と一緒に送ってほしい」と電話があり、女性は指示通り、米15キロ入りの紙袋の中に現金126万円をしのばせて都内の会社に郵送した。女性はその後も、1升瓶2本入りの日本酒の箱の中に現金50万円を詰めて郵送した。その後、男たちと連絡が取れなくなり、詐欺に気付いたという。【真野敏幸】毎日新聞 2014年05月20日 19時29分