823:3Dプリンター(続報) | 温故痴人のブログ

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今、何かと話題の「3Dプリンター」
開発秘話について
詳細情報を見つけたので
「NO797」の続報としてアップします。

私の知人「丸谷洋二氏」
1984に紫外線硬化型樹脂を使用して
造形することで特許を取得したそうです。

ただ、当時樹脂の改良が進んでおらず、
成形品を造形するのに苦労をしたそうで
現在のような注目を浴びるまには
至らなかったようです。

彼自身は、
当時の材料や技術から現状のような
ヒット技術になるとは想像していなかったのかも知れないが、
積層で立体造形が可能との着想には
先見の目があったのでしょう。

彼は、現在大阪産業大学の教授です。

2014.05.17 NO:823


【光造形の歴史と基礎】詳細はリンクしています。
 液状感光性樹脂を用いた3次元光造形(ステレオリソグラフィー)システムは、1981年小玉秀男氏(当時名古屋市工試)によって3次元プリンターとして基本コンセプトが提唱された。若干遅れて米国3M社のA. Herbert氏が、小玉氏と独立して詳細な論文を発表した。不幸にもこれら先駆者の仕事はすぐには注目されなかったが、1984年ごろになると米国のUVP社(後の3Dシステムズ社)のC. Hull氏および当時大阪府立総研の丸谷洋二氏(現大阪産大教授)が実用化のための技術開発に関する発表を行い、にわかに現実味を帯びた。1987年には3Dシステムズ社が世界初の実用機 SLA-1の製品化を発表し世界的に注目を得た。その翌年、日本では、三菱商事が丸谷氏の技術に基づきSOUPシステムを発表した。その後、ソニー・JSRグループがSCSシステムを発売し、実用化の段階に入った。帝人製機は1991年米国DuPont社の技術を導入し、1992年にSOLIFORMシステムを発表した。
 最近特に3次元CADの普及に連れて、自動車産業、家電業界などの基幹産業分野に急速に採用されるようになった。今日では、液状光硬化性樹脂を用いるいわゆる『光造形』システムのみならず、熱可塑性樹脂を押出し積層する方式(FDM)、熱可塑性樹脂粉末の溶融接着積層方式(SLS)、紙を薄膜積層する方式(LOM)、金属粉、樹脂粉末、澱粉などを吐出させ積層する方式(Ink-Jet法)などの各種方式が開発され上市されるようになった。これらは総称してラピッドプロトタイピング(RP)システムまたは積層造形システムと呼ばれている。ここでは液状感光性樹脂を用いる光造形システムの光硬化性樹脂、特に光カチオン重合を用いる光造形用樹脂について述べる。