674:理想の上司 | 温故痴人のブログ

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3月25日、明治安田生命保険が
今春の就職予定の新社会人に
「理想の上司」を問う
調査結果を発表していました。

【男性部門】では、
「イチロー」が返り咲き一位、
「池上彰」が第二位、
半沢直樹役の「堺雅人」が三位になったという。

調査は、
今春、就職予定の新卒男女1056人を対象に、
今年2月に、インターネットで実施したとのこと。

確かに、
「イチロー」は、
世界に誇る日本の宝であることに意義はない。

しかし、
どうしても理想の上司像とは異質な気がする。

彼は野球道の求道者の面影がある。
小説で馴染んだ剣の求道者「宮本武蔵」の風情を感じる。

「池上彰」も幅広い物知りで
温厚な話し方をしているが、
理想の上司像とは思わない。

出来すぎた上司や
各方面に物知りの上司であれば
部下は気が置けない。
窮屈さを感じないのかと思う。

私にとっての理想の上司象は、
現実の世界ではないが、
何と言っても鬼平こと「長谷川平蔵」です。

同じ長谷川平蔵でも、
「丹波哲郎」「中村錦之助」が演じた鬼平ではありません。

何と言っても「中村吉右衛門」が演じている
今の鬼平です。

この時代劇は、
悪人にとっては鬼平であるが、
善人にとっては佛の平蔵となるところに良さがある。

彼の言葉は慈悲に満ちている。
その言葉に極悪人も悔い改める。

おまさ、伊佐治、粂八、五郎蔵等の密偵が
命を掛けても鬼平についてゆくのも納得できる。

落としどころのセリフは、
視聴者の心を揺する。

鬼平自身が、
酸いも甘いも噛み締めて
世間のことを熟知しているからでもあろう。

こんな上司は、
あくまでも理想であり、
現実には難しいのであろうが、
ローキー度事件で
政界から去った「田中角栄」等も
人の心を掴む天才だったのでしょう。

個人的には、魅力のあった政治家でした。

「芋酒」の時の、
夜鷹の若村麻由美とのやり取りなどは泣かせます。

2014.03.26 NO:674