刈り取った草は、何箇所もの小さな山に積み上げました。
昼食を挟んで戻ってみると、
何と又、母親が私の回りを威嚇して走るではありませんか。
雛鳥と共々逃げてしまったと思っていましたが、また、舞い戻っていたのです。
草は刈り取られたが、
小山に積み上げられているその中を新たな隠れ家として選んだのでしょう。
しかも、今度は母親以外に
緑色の色鮮やかな羽を持つ父親も新たな助っ人として登場してきました。
「あなた、人間に可愛い子供たちが追い回されているんよ」と
母親から告げられたのであろう。
健気な、親鳥2羽の威嚇等の活躍で、
又しても、雛鳥たちが一斉に輪になって雲隠れてです。
子育ては、
父親、母親が共同で巣立つまで命懸けで守るのが本能なのでしょう。
本能とは言え、この親子の感情は、
少年の犯罪や子供への虐待が世間を賑わかしている
殺伐とした人間達も大いに学ぶ必要があります。
我が家の親子鷹(とんび、ハゲ鷹?)も
野菜も動物も全ての生物は、「遺伝子」の支配するところです。
優秀な「遺伝子」を選びだし、
交配に次ぐ交配をしたその進化の結果が、今の我々の周りに氾濫しています。
ある一面を見れば、
生物は、外見上は植物や動物等にと分類されていますが、
その体は、全て「遺伝子」を守り、
進化させる只の運ぶ容器「器」であると
NHKで放送されていました。
しかし、「遺伝子」が生物を支配すると言われますが、
育つ環境や教育が、
その進化や人格形成に欠かすことができない重要な要素であると思いたい。
我が家の子供たちを考えてみれば、
所詮、肉体的にも頭脳についても、
平均的?な親の掛け合わせた成果品に過ぎません。
反面、見方を変えれば、
卵子は、毎月に一個の製造されるものですが、
精子は、何億匹から選ばれた超エリートのみが到達できた成果品が子供であり、
その精子は、正しく金メダリストです。
遺伝子に新たな進化を押し進めるために「器」を守るのが、親の勤めなのでしょう。
最終回に続く
2013.04.17 NO:201

