■- グローリア (글로리아)

MBC週末ドラマ『グローリア』

初回放送:2010年7月31日 夕方7時55分
放送時間:毎週土、日曜日 夕方7時55分
脚本:チョン・ジウ
演出:キム・ミンシク、キム・ギョンヒ
登場人物:ペ・ドゥナ、イ・チョンヒ、ソ・ジソク、ソ・イヒョン

■ナ・ジンジン役(ペ・ドゥナ)両親がいなく、知能が5才水準の姉ナ・ジンジュと一緒に生きている。ナイトクラブ「追憶の中に」のバッグ担当が正式な職業で、新聞配達、宅配職員、代行運転など一日がどんなに流れていくのか分からないほど忙しく生きる。ある日、他のクラブのクィーンバンドのシンガーの代わりに泣く泣く舞台に上がることになった彼女!初めはただ口だけにこにこ笑おうとしたが、少しずつ自分も知らないうちに口から歌が流れ出る。そして生まれて二番目に幸せだと思った。彼女は歌がやりたい。舞台に立って声帯が破れるほど歌だけ歌えたなら…
年齢三十で歌手になりたい女、ナ・ジンジンの誕生だ!

■ハ・ドンア役(イ・チョンヒ)
別名大韓民国有史以来最高のバカだと呼ばれる程、性格も最悪の状態だ。学歴も低くキチンとした職業も持てなかったし、体だけは丈夫に生まれついたので拳の世界に入門したが、丈夫なのは体だけで拳はガラスだ。ナ・ジンジン、本当に火の玉のような奴だ。単に女なだけ! だからただ一度もジンジンを女と思ったことがない。ある日、1人の女性が現れる。自分とは全く違う世界に住んでいるように見える。この町内の女たちとは次元とは違ったように見える彼女…チョン・ユンソ! ところで徐々にその女のためにバカなこの男..ますます死にたくなる。

■イ・ガンソク役(ソ・ジソク)財閥家の妾の子に生まれた瞬間から人生は闘争だったし、人の顔色をうかがうことだった。両親の愛が恥ずかしいから愛ということを信じる理由がなかった。幼いころから母と離れ、本家に入って暮らしながら本妻であるお母さんの顔色を見て、父親の関心から離れないように、いつも自身を警戒して無視する兄ジソクに嫉妬されないようにといつも体を最大限に低くして生きてきた。だが、なおさら彼の中にある野心はますます大きくなって行った。父の意志のとおり進行される結婚で彼のブライドを傷つけるが、彼は黙々と受け入れる。ある日、本当におかしな女がある日突然目の前に現れると心が騒々する。ところで変なことがある。この女を見ていると私も少しは幸せになるというおかしな感じがし始める。そしてこの女を見ながらしばらく一息入れたくなる…

■チョン・ユンソ役(ソ・イヒョン)頑固なおじいさんのせいで父親の戸籍に入ることが出来ない彼女に人生は真に重い荷物だった。身分上昇に異常な欲求を持っている母親のせいで幼い時から大変だった。自身が誰なのか、誰の娘なのか他の考えをしながら生きるためにバレエを始めたし、死に物狂いで踊った。両親の反対にもかかわらず、留学、世界的なバレエ団のプリマドンナの席に近付いたが、過度な練習で靭帯が破裂、結局バレリーナとしての命も終わる。死ぬことを決心したが失敗した日、一人の男が現れた。一目でチンピラのように見える荒くて汚らしい男、ハ・ドンア! そしてカンソクとの政略結婚の手順を踏みながら胸が苦しくなるたびに、この男が現れるのを待つ。



■■ 企画意図 ■■
膨大な夢を持って歌手の世界に入門したが、夢をかなえることが出来ない群像たち。お酒に酔ったお客さんの前で聞いてもくれない音楽を演奏して一日一日を生きていく彼らには未来なんてものは初めから存在しない。ただ今日一日を無事に生き延びたことに感謝して生きて行くだけ。その一方で生きているからとても素朴な夢を悲しく抱いて生きていく彼ら。彼ら中に1人の女性が割り込むことになる。三十になる時まで歌手以外の世界にはわき目をふらなかった女が。歌手の世界へ入って華麗に飛翔するが思いもよらず墜落してしまった病気にかかった姉と生きてきたその女は、初めてマイクを持って歌を歌った日、幸福を感じる。「私も一回ぐらいは飛んでみたい」グローリアという芸名で新しい人生を始めることになる彼女の話がナイトクラブ「追憶の中に」の中で生きていく彼らの人生がからまって繰り広げられる。