父が亡くなる少し前に

脈を取らせてもらったのですが

 

1分間に139打っていました。

 

この速さでは心臓がくたびれてしまう・・・

 

そろそろ死が近いのかな?と

心の準備をしました。

 

 

 

人の身体は本当に上手くできていて

 

寝て計った脈(臥脈)

 

座って計った脈(座脈)

 

立って計った脈(立脈)が違います。

 

 

臥脈は

心臓がゆるゆると血液を送り出しているので

ゆったりしています。

 

 

座脈を計ると

臥脈より3つぐらい多く打ちます。

 

 

立つと、心臓は重力に逆らって

血液を心臓へ戻さないといけないので

 

臥脈、座脈より頑張って多く打つのですね。

 

 

こんな細かいことを

自律神経がやってくれています。

 

 

臥脈が

座脈や立脈より

少なかったりするのは

 

自律神経が乱れています。

 

 

また、立脈が異常に多い場合は

 

これも

自律神経の乱れがあるな、と分ります。

 

 

立ってるときの脈が異常に多いのですから

疲れやすいです。

 

 

ああ~辛い・・・ちょっと座らせて

となります。

 

 

もっともデータなんてのは

あまり当てにならないな、と思ったのは

 

シンノオル電子医療学院の卒業課題で

 

5人の人の症例を出す、というのが

ありましたが

 

この脈の測定で

“この人は理想的な健康状態の人です”

 

となった人が

 

2年後には

心筋梗塞で亡くなられたのですから

 

人はデ-タで分かるものではない

と思ったのです。

 

 

脈の測定は

静かに計ったときのものですが

 

何もなければ

こういうバランスを取っている、という

結果にすぎず

 

 

人は何もなく生きている動物ではないので

 

怒ったり、驚いたり、ぐーっと我慢したり

 

また、憧れの人に出会って

ドキドキしたり

 

そりゃもう、色々と感情が動いています。

 

 

自律神経は、何が起ころうが

生命現象を一定に保とうと働いています。

 

そりゃ、いちいち驚くたびに

心臓が止まっていては

生きられませんものね。

 

 

それでもやはり、感情の影響を受けて

乱れるようです。

 

 

気温の変化、外出禁止のストレス

仲間の人とのコミュニケーションを絶たれる・・・

 

 

今の状況は

自律神経が乱れる要素が一杯です。

 

 

影響が出てくるのは目に見えています。

 

もう乱れまくりかもしれません。

 

 

しかし、ふと、

 

人の身体って

こんな細かいことまで

やってくれているんだな、と

 

思いを馳せてみるのも

良いかもしれませんね。

 

 

嫌なことを一瞬置いといて

 

 

身体はどんな時でも

色々やってくれてるんだ、と思うと

有り難う~~って

 

そんな気持ちにもなります。