コオロギが鳴いています。
つくつくぼうしは、まだ鳴いてないけど
赤とんぼが飛んでいました。
暑い暑いといってたけど
もう秋なんだ・・・
お盆はすんで
ご先祖様は、あの世へ帰られたと思うけど
ふと、義母のことを思い出しました。
義理兄が
大学の探検部で
南米のチリに行ったとき
凍てつく湖にボートが転覆したのです。
 
自衛隊が出動して
救助してくれたそうですが
ボートが転覆した時間は
日本では夜中です。
義母が気配を感じて目を開けると
お兄さんが立っていたそうです。
「おまえ、こんな時間にどうしたんや?」
と声を掛けると
「ボートが転覆したんや」
と言ったそうです。
朝になって大学から
事故があったけど
全員救助された、という
連絡があったそうです。
義母は
確かに息子が夜中に帰ってきた、
と言います。
生きている人の魂が
身体から出て
自由に飛び回って移動する。
これを生霊というそうですが
義母は霊感の強い人ではありません。
ただ、ひたすら
息子(長男)への愛が強い人でした。
寒い国に行く息子に
手編みのセーターを持たせた母の愛。
まさか冷たい湖に投げ出されるなんて
思っても見なかっただろうけど
息子が無事であるようにと
一生懸命に
創ったんだろうな。
普段は喧嘩したり
期待が大きすぎて、もめたりしても
“母の愛”って
物凄いものなんだなぁ・・
なんてことを、考えておりました。