初めて温熱に来られたA子さんは

 

とても綺麗好きな人、、という感じでした。

 

 

難波のサロンで温熱していた頃

 

着くなり、洗面所へ駆け込んで

歯を磨いておられるのです。

 

 

「あのね。次の人が来るから

歯は家で磨いてきてね」

 

というと、

 

「さっき、お昼ご飯を食べたから

歯を磨かないと・・」

 

と言うのです。

 

 

「ここで歯磨きされたら

施術時間が少なくなってしまうから」

 

と言って

 

歯磨きは、ここではしないように

お願いしたのです。

 

 

ある日、彼女は壁を指差して

 

「こういう所には、大腸菌やら

色んな細菌が、ウヨウヨ~いるんですよ」

 

と言うので

 

「別にいてもいいじゃない。

 

人間の腸には、何億という菌がいるんだから

 

菌とは共存してるようなものよ。

 

壁や、ドアーや、つり革や、、といっても

それを触ったからといって

 

どうにかなる訳でもないし、大丈夫だよ。

 

それを触って、発病するというのなら

 

免疫を強くすることを、考えた方がいいね」

 

と言った記憶があります。

 

 

思い返せば

温熱が終わったあと、

 

洗面所で、手が擦りむけるほど

手を洗い続けていたA子さんは

 

あれからもう5年経ちますが

 

そんなことがあったことすら、忘れていて

かなりの汚れに、平気となりました。

 

自分の体の免疫に、自信が付いたのでしょう。

 

 

私はアフリカの洗濯屋さんが

 

シーツを川で泡だらけになって洗い

 

草の上に広げて干している映像を

見たのですが

 

シーツの上には

トカゲが日向ぼっこをしていました。

 

お客さんは

 

「痒くなったー」と文句を言ってきたのですが

 

洗濯屋さんは、笑っていました。

 

 

 

清潔とは程遠い洗濯屋さんでしたが

 

たくましいなぁ~と、私はあれ以来

 

少々の不潔でも、大丈夫なんだ、、と

思うようになりました。