今の獣医さんが
「完全な家ネコとして飼ってあげてください」
と、おっしゃった時は
私は
「ネコは自由に生きる動物だ」と反発しました。
ミーちゃんと一緒に庭で過ごしたから
フーちゃんも、自由に出入りさせて
そうしたい、、、と思っていましたが
「ネコを閉じ込めて飼うなんて」・・・と
おばあちゃんが飼ってたネコは
自由に庭へ出ていました。
そして
いつの間にか、5匹の子どもを産みました。
5匹が、ご近所の畑を走り回って
植えた種をほじくり返したりで
「何とかして欲しい」と
畑の主が苦情を言ってきました。
おばあちゃんと相談して
ネコの避妊手術をしてくれた獣医さんに
「子猫たちの貰い手を捜して欲しい」、、と
お願いすると
快く引き受けてくださいました。
獣医さんの指示で
睡眠薬で子猫たちを眠らせて
連れて行きました。
後日、お話を聞きに行くと
茶トラは一般家庭に貰われて行き
他のネコたちは、実験動物として
医療機関に貰われて行ったとのことでした。
貰ってくれる・・・の意味が違います。
私はショックでした。
実験動物として貰われた4匹のネコの内
1匹はエサを全く食べずに
自殺を選んだ、、、と獣医さんは言いました。
医療のお役に立てた4匹は
価値ある生を生きた、、、
と獣医さんは、思ったのでしょうか。
私は、心の傷となってしまいました。
その獣医さんは、引越しされ、ご縁は途絶えましたが
フーちゃんを保護したとき
里親を探そうと思ったけど
もし、思わぬ結果となったら、、、と
躊躇してしまいました。
娘は
「お母さん、今頃ネコを飼ったら、育てられないよ。
ネコは20年ぐらい生きるから、
お母さんは、生きてないでしょ」
と、言いにくいことを、はっきり言ってくれる・・・
うーん。私、90歳まで生きる自信ないよ。
でも、お兄ちゃんが何とか面倒みるでしょう。
フーちゃんは、お兄ちゃんに一番良く懐いてるから・・・
ネコの生きる環境は、厳しい、、、のかも知れません。
フーちゃんは、やっぱり完全な家ネコで飼おう~
と思ったのでした。