我慢する、ということは

とても大事なことだと思いますが

 

習慣化すると、しんどいです。

 

 

K子さんは

ずっとお父さんのことが嫌いでした。

 

 

子どもの頃から

お父さんとお母さんが喧嘩するのを

見てきたそうです。

 

 

小さな子どもには

両親がなぜ喧嘩をするのか分かりません。

 

 

K子さんの潜在意識には

 

「父と母が喧嘩するのは私のせいだ」

となっていました。

 

そして

両親の喧嘩を止める力のない自分を

責めていました。

 

こんな私は頼りない子だ・・・と。

 

 

ですから自分もお父さんに愛されていないのだと

思っていたそうです。

 

 

お父さんとの喧嘩でイライラする母をみて

これ以上母を不機嫌にしないように

 

自分はできるだけ「いい子」にしていようと

思ったそうです。

 

 

K子さんの潜在意識には

 

「私さえ我慢すれば丸くおさまる」

 

というのが入っていました。

 

(この思考は、男性にも結構多いようです)

 

 

K子さんはいつもニコニコしておられます。

 

自分の感情を抑えて

ずっと「いい子」をやってきたK子さんは

 

大人になっても無意識に

「いい子」をやってしまいます。

 

 

何かを頼まれると断れないのです。

 

周りの人は面倒なことがあると

K子さんに押し付けるし

 

K子さんはそれが当たり前になっているから

滅多に断らない。

 

 

PTAの役員も

共働きの家庭が増えて、なり手がない。

 

自分も家業を手伝っているのに

無理して引き受けてしまったのです。

 

 

心に余裕のない日常が続きました。

 

こうなると

目まい、肩こり、血圧が上がる・・・

 

などと色んな症状が起こってきます。

 

 

「私さえ我慢すれば・・」という思考パターンは

 

一見、難なく平和に過ごせそうですが

 

ずっとこのままだと

理不尽なことが起こっては、我慢させられます。

 

たまに

これ以上は出来ない、と断ったら

相手は怒りだしたそうです。

 

 

普段から自分の思いを伝えてないから

 

急に態度を変えたら​、相手も戸惑います。

 

 

人間関係のストレスが

自律神経系を狂わせます。

 

 

小さな症状のうちに

 

自分の心が

本当に楽になる生き方に変えないと

 

体はもっと大きな 病気 という形で

訴えてきます。

 

 

テレビで見ましたが

 

養老孟司さんに

「まる(猫)とは、先生にとって何ですか?」

 

という質問に対して

 

「物差しだよ」

 

と答えておられました。

 

人生の物差しだと、おっしゃるのです。

 

「ネコは 食べる 寝る 遊ぶ だからね」

 

というのが面白かった~~

 

 

ネコは物差し・・・   良いかも。