夫とマレーシアのランカウイ島へ行ったとき

丁度、ラマダンの時でした。

 

ラマダンは

イスラム教徒が行う修行の一つで

1ヶ月間の断食です。

 

日の出から日没までの時間は

お水も飲まないそうです。

 

この期間はイスラムの神、アラーへの献身と

奉仕に没頭するのだといいます。

 

色んな規約があって

性欲、食欲、その他、様々な欲を捨てるのだそうです。

 

 

夕暮れ時に、タクシーに乗ったとき

「アッラーーーー」という声がマイクで流れました。

 

ラマダン終了の合図です。

 

運転手さんはタクシーの速度をあげました。

 

ランカウイ島は信号がありません。

 

前方に牛が一頭、しかも道の真ん中にいます。

 

「わーーーー。運転手さん、牛、牛、牛がいるよーー」

と私は日本語で叫び

夫は無言で真っ青・・・・・・

 

速度を落とす気配もなく

運転手さんはハンドルを切って

うまく牛を避けましたが

 

どうやら私達を早く送り届けて

水が飲みたいようです。

 

食事もしたいしね。

 

夫と

「もうラマダンの時の旅行はやめよう」

と言いました。

 

アラーの神が

なぜ、1ヶ月の断食月を創ったのかは

分かりませんが

 

私は痩せているので

長い期間の断食はやりたくないのですが

 

3日間のソフト断食ならできます。

 

それでも夫が留守の時でないと

料理を作っていて忘れて食べてしまいます。

 

断食するぞーーと

決死の覚悟でやってる私は

 

イスラム教徒の

アラーの神に忠誠を示すために

自ら進んで1ヶ月のラマダンをするのを見て

 

宗教とは凄いものだな、と思ったのです。