世の中には
西洋医学の治療が合わない人が
きっとおられると思うのです。
病気になれば医者に診てもらいますよね。
よく言うじゃありませんか。
「素人判断しないで
早めに医者に診てもらえ」・・・ってね。
私は子どもの頃から薬が効かなかったのです。
母も育てにくかっただろうな、と思います。
ある時
手が痺れる、と言った私を
母が病院へ連れて行ったのですが
医者は筆で手をこすって
「何か感じますか?」というので
「こそばいです」と言うと
医者は
「異常ありません。大丈夫ですよ」
というのです。
母は
「先生、ちゃんと診てやってください。
この子、手が痺れてるんですよ」
と言うと
「お母さん、気にしすぎですよ。
はい。次の方」と
看護師さんに次の人を
診察室に入れるよう指示しました。
困った母は
知り合いの鍼灸師の所へ連れて行きました。
そこでは、痕が残らないように
米粒のような小さなお灸をしてくれました。
何回か通うと
手の痺れは治りました。
結婚してからも色々ありました。
ある日、40度近い高熱が出たのです。
医者に処方された薬を飲むと
体温が35度まで下がり
体が寒くて震え始めました。
姑は湯たんぽで温めてくれました。
体が温まったな、と思うと
再び、熱が40度まで上がって
仕方なく薬を飲むと
またまた体温が35度まで下がって・・・
こんなことの繰り返しでした。
もう一度熱が上がったときは
夫が買ってきた葛根湯という漢方薬を
飲んだのです。
汗を欠いて解熱しました。
私は西洋医学の薬は合わないんだ・・・
とつくづく思いました。
カンジダ膣炎を起こした時も
医者がくれた薬では治りませんでした。
胃にピロリ菌がいると言われたときも
薬は効きませんでした。
結局、自分で体に合うものを探すのに
時間が掛かりましたが治りました。
友人は
「かわいそうね。薬が効かないなんて。
医者を頼れば楽なのにねぇ」
と言いました。
私もそう思います。
薬が効けば楽だろうな、と。
でも、かわいそうじゃないと思います。
何とか、生き延びる為に
薬以外の方法を
考えるきっかけになったのですから。
友人は癌になって
医者を頼って亡くなりました。
医者を頼れない私は
かわいそうじゃない、と思いました。