横内正典 著
「究極の癌治療」という本には
抗癌剤は癌患者に有効か?と題して
国立がんセンター中央病院の
笹子外科医長は
がんセンターで手術を受けた胃癌患者を
追跡した結果を報告している。
胃進行癌での五年生存率が
手術単独が八六%
抗癌剤投与された患者が七五%
リンパ節転移のある患者でも
手術単独の生存率が
抗癌剤投与患者よりも、十五%以上高かったのである。
と書かれています。
横内医師も1993年までは
癌予防になると信じて、経口抗がん剤を使用したが
0-リングテストをすべての患者に施行した結果
患者に合う抗癌剤はほとんどないことに
気がついた。
そこで抗癌剤投与を中止したのは
いうまでもない。
・・・とのことです。
ここでの抗癌剤投与は
予防のための投与、という意味だと思います。
エキス温熱に来られた50歳の男性ですが
大腸癌と診断され、即手術となり
術後に、念の為といって経口抗癌剤を処方され
それを飲んでいる途中に
左肺にガンが見つかり
「転移した癌じゃないから
手術ができますよ。よかったですねー」と
言われ
即手術を受け
また、念の為にと抗癌剤を投与され
ほどなく右肺への転移が分かった時には
余命をほのめかされたそうです。
彼は
「抗癌剤を飲んでいるのに・・・」と
ショックを受けられました。
西洋医学の治療から離れる決心が付いた時には
体はボロボロでした。
「医者にお任せしたのが
いけなかった・・・」と、彼は悔やまれました。
せっかくエキス温熱に来て下さったのに
私が温熱で手伝えたのは
痛みを出さなかったことぐらいかも知れません。
髪が抜けて
痺れや痛み、疲労感に苦しんで
もう、抗癌剤に耐えられそうもない
という人が
「エキス温熱」に来られるのですから
私の印象は、
抗癌剤は怖い~となるのは当然ですが
実際には、抗癌剤との相性が良く
上手くガンをコントロールされている人も
いらっしゃると思います。
何を選ぶかは
人生観がありますから、人それぞれですが
いずれにせよ
がんセンター中央病院での
追跡調査の報告のようなものは
もっと一般に広く知らせて欲しい
と、思ったのでした。